エデンの果ての家☆☆☆
- 作者: 桂望実
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/12
- メディア: 単行本
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母が殺された――その悲しみの葬儀の席で逮捕連行されたのは、弟だった。
大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉山和弘。
遺棄死体となって発見された母親の被疑者が弟であったことで、父親は半狂乱になって弟の無実を証明しようとするのだが――。
兄も弟も父からの愛を求めてたんだな。
悲しい始まりなのに読後は安心感でいっぱい。
一気読み。