エデンの果ての家☆☆☆

エデンの果ての家

エデンの果ての家

母が殺された――その悲しみの葬儀の席で逮捕連行されたのは、弟だった。

大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉山和弘。
遺棄死体となって発見された母親の被疑者が弟であったことで、父親は半狂乱になって弟の無実を証明しようとするのだが――。

兄も弟も父からの愛を求めてたんだな。
悲しい始まりなのに読後は安心感でいっぱい。
一気読み。