花になったこどもたち

花になった子どもたち (世界傑作童話シリーズ)

花になった子どもたち (世界傑作童話シリーズ)

 
 母をなくした姉妹はお父さんのしごとの都合で叔母さんに預けられる事に。姉妹もいやいやながら、叔母さんのほうも年老いてしまってから子供を預かるなんてできないと思うが仕方なしに一緒に生活することになる。
 叔母さんは昔、有名な園芸家と聞いていたのに庭はそれほど手入れされている様子もない。
 本の好きな姉は叔母さんの本棚からこの家の庭が題材なった小説を読み妹に読んで聞かせると、妹はお話の世界なのに実際と重ねてしまい、物語に書いてある魔法を解くカギを見つけようとする…

 小さい妹の母親代わりをしなくちゃいけないと気を張る姉が母の死と折り合いをつけるところがせつなかった。
 この本は高学年の方が楽しめるんじゃないかな。中盤からのドキドキ感は本当に一気に読みたくなる。3年生に紹介したら3人の子供が予約してくれた。中学年にしてはやさしい言葉で書かれてはいるけれど字が小さくて、紹介しないと読んでもらえそうにないな〜。4年生は丁度良いかも。