2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼっこ 富安陽子 偕成社 2006.1.31 完読 2006/01/31 09:44

☆☆☆☆ 富安さんや瀬尾まいこさんがパネリストのパネルディスカッションを聞いてきました。 子どもたちに読書を身近に感じてもらおうと開かれた『全国読書フェスティバル』のなかの一つの催しで、会場にはそのほか盛りだくさんのイベントもあり、2千人の参加…

子ぎつねへレンがのこしたもの 竹田津実 偕成社文庫 2006.1.23 完読 2006/01/24 09:13

☆☆☆☆ 獣医の竹田津さんのところに子きつねが運ばれてきた。 耳も目も不自由な子きつね。安楽死も考えたが子きつねにヘレンと名づけ、奥さんはサリバン先生のごとく子きつねの世話をする。 前から入院中の雌きつねメンコは自分が子育てしたことも無いのにヘレ…

幼な子われらに生まれ 重松清 角川書店 2006.1.23 完読 2006/01/24 09:03

☆☆☆ ばつ一同士の夫婦に初めて二人の子どもができる。 妻の方はDVの末女の子2人を連れて離婚、夫の方は、ひとり娘を連れ妻に逃げられ離婚。 そんな40に近い二人に子どもができたことで、妻の連れ子の思春期ともぶつかり家庭内がギクシャクしていく。 内…

プラネタリウムのあとで 梨屋アリエ 講談社 2006.1.22 完読 2006/01/22 13:33

☆☆☆ 若者の心をうまく捉えて表現する梨屋さん。読みやすくて大好きです。 この本はプラネタリウムが少し話に登場する短編集です。 笑う石姫 自分の気持ちを硬い石にしてしまう少女の話。 友だちと異性の間で揺れる気持ちがわかります。 地球少女 地球環に燃…

生協の白石さん 白石昌則 講談社 2006.1.19 完読 2006/01/21 23:45

☆☆☆☆ 白石さんは大学生協のお客さまの要望書とも言える、ひと言カードのお返事係。 商品の事から、悩み相談のような事まで、 「白石さんに聞いてもらいたい」と思って書くのでしょう。 「忠実に、誠実にお答えしたい」と白石さんも答えを書く。 相手に不快感…

永い夜 ミシェル・レミュー作  森絵都訳 講談社 2006.1.18 完読 2006/01/21 23:34

森絵都さんの本が書店にかためて置いてあったので手に取りました。 細いペンのタッチで、絵本にしては分厚くて。 ドイツで最も美しい本受賞とか。 なるほど、飾らない絵が夜の夢の中と現実の間で眠れない夜にピッタリかもしれません。 (あまり美術的なこと…

蒲公英草子 恩田陸 集英社 2006.1.17 完読 2006/01/17 23:17

☆☆☆☆☆ やっときました!皆さんの日記を横目で見て、やっぱり高評なので期待してよかったです。 静かに静かに、思い出話のようにはじまるこのお話。 そして静かに静かに、深く心につきささる終わり。 恩田さん、ありがとう。そんな気持ちです。 椎名さんのお…

ささらさや 加納朋子 幻冬舎 2006.1.17 完読 2006/01/17 08:09

☆☆☆☆ てるてるあしたを先に読んでしまったので、さやさんが気になっていました。 突然最愛の夫に先立たれ首の据わらない赤ちゃんと生きていかなければならなくなった… 夫の縁者が子どもを欲しがり、そこから逃げるようにして「ささら」の土地にやってきた「…

モザイクの馬 小薗江圭子・文 和田誠・絵 講談社 2006・1・16 完読 2006/01/16 20:37

小さな本の中に馬にまつわるやさしい絵とかわいいお話。 久しぶりに声に出して読みたくなりました。 誰も聞いていないけれど一文字づつこえに出すと優しさがいっそう深まって、寒い日のガラス越しの暖かい光が気持ちよくなりました。 - キイロイトリ > thre…

君へ。つたえたい気持ち37話 ダ・ヴィンチ編集部 メディアファクトリー 2006.1.16 完読 2006/01/16 20:26

☆☆☆ 違う本を探していたついでにみつけました。 ハードカバーの本の間に窮屈そうにしていた本を見つけてうれしかったです。 アンソロジーはとても読みやすくて、またこの本は有名な作家さんぞろい!短いお話の中に暖かさが詰まっていて…。 最初の鷺沢萌さん…

ジョナさん 片川優子 講談社 2006.1.15 完読 2006/01/15 20:06

YA

☆☆☆ 高校生作家の片川さん2作目でとても楽しみにしていました。 「佐藤さん」とは違って実際の高校生活がリアルに描かれていて同世代の人が読むとより感動できると思います。 高校生の受験、友だち、憧れの恋心、家族に対して、それぞれに対しての自分の気…

と/to 小泉誠 toto出版 2006.1.13 完読 2006/01/13 21:03

トイレのtotoが本も出しているのですね。 新聞記事で見つけた本で“くるくる回して楽しんで”と書いてあったので???だったのですが手にとって意味がわかりました。左から読み始めて横にして逆さにしていつの間にか一回転しながら、小泉さんのデザインの…

笑わっしょんなぁ 廣畑澄人 国土社 2006.1.10 完読 2006/01/11 15:40

☆☆☆ 父親が漫才作家の北野望と漫才師になりたい転校生の高砂充のお話。 登場人物がどうしてもあさのさんのThe MANZAIと比べてしまって薄っぺらい印象になってしまうけれど、漫才作家のお父さんや支えているお母さん、望の兄、姉と温かい家族の中で育った望が…

空色の地図 梨屋アリエ 金の星社 2006.1.9 完読 2006/01/10 17:14

YA

☆☆☆☆ 中学三年生初音に、八歳の自分から手紙が届いた。 八歳の思い出といえば一度だけ、夏休みを長くおばあちゃんのところで過ごした時に一緒に遊んだ美凪の仕業かもしれないと思い、不通になっている美凪の住所を探しだし行ってみる事にした。 泣き虫で、私…

フランス窓便り 田淵由美子 集英社文庫 2005.12 完読 2006/01/06 14:24

☆☆☆☆ とっても懐かしいマンガです。 1975年〜1979年のりぼんに載っていたものを文庫にしてあります。 年末の忘年会の時に友だちが「むちゃくちゃ懐かしいし、きっとあなたもはまってたでしょ」と貸してくれました。 自分の小遣いで買える精一杯の値…

宇宙でいちばんあかるい屋根 野中ともそ ポプラ社 2006.1.8 完読 2006/01/10 16:53

YA

☆☆☆☆ つばめはひとりの時間を持ちたくて書道教室のあるビルの屋上に上がったら先客があった。それは星ばあ。 ちよっと風変わりでホームレスのようで…私に出来ない事は何にも無い。空だって飛べる。と大見得を切るが、つばめは信じきってはいない。 だけど、…

Ⅰ LOVE YOU 伊坂幸太郎他5名 祥伝社 2006.1.4 完読 2006/01/04 16:35

☆☆☆☆ 男性作家6人によるアンソロジー。帯にある感想では何度も号泣って書いてあるけれどそれは無かったです。でも違う作家が同じテーマで書いていて、〜らしさ(あんまり知らないのに)でてるね、と妙に納得してお得な本でした。伊坂幸太郎 ☆4 石田衣良 ☆…

ひとりずもう さくらももこ 小学館2005.12. 完読 2006/01/04 16:21

☆☆☆ さくらももこさんの文章は、くふくふって笑いながら読めるので大好きです。 私も覚えのある思春期の事、さくらさんの本を読んで思い出した事もあり、懐かしさに頭の中では自分はセーラー服を着ていました。 私も父と小六までお風呂に入っていたし、二十…