空色の地図 梨屋アリエ 金の星社 2006.1.9 完読 2006/01/10 17:14


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 中学三年生初音に、八歳の自分から手紙が届いた。
八歳の思い出といえば一度だけ、夏休みを長くおばあちゃんのところで過ごした時に一緒に遊んだ美凪の仕業かもしれないと思い、不通になっている美凪の住所を探しだし行ってみる事にした。
 泣き虫で、私が守ってやらないといけないと思っていたかわいらしい美凪は初音の事は忘れていて、外見もボクシングジムに通いたがっているほどの男勝り。
 自分の事を忘れられていた事がショックだった初音の元に美凪から電話がかかる。
美凪のところにも八歳の自分宛の手紙が届いたそうだ。犯人が初音だと思っているらしい。
初音と美凪は八歳の頃ともに過ごした田舎の家を訪ね、忘れていた自分達を思い出していく。

 中学三年生の悩む気持ちが八歳の自分によって青空を見つけ出した。そんな読後感で気持ちよかった。

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キイロイトリ > three bellsさん、こんばんは。梨屋さんの新刊でしょうか?おもしろそうですね。three bellsさんのYAの本の紹介は拝見するのが今年も楽しみです(*^-^)♪ (2006/01/11 20:17) three bells > キイロイトリさん、梨屋さんの新刊です。可能性が詰まった中学時代だからこそ悩んだりする頃が読みやすく書かれていると思います。 (2006/01/12 19:56)