2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか 藤原智美 祥伝社 ¥1470 2005・7・30 完読 2005/07/31 19:55

はっきり言ってショックでした。 私は自分の事しか考えない質だからすぐ、じぶんの子供に重ね合わせてしまって、もうちょっと早く幼児期の過ごし方をしってたら…なんて思いました。 この本でいちばん印象に残ったのは、「いま、こどもが退屈を求めることは一…

鳥はみずからの力だけでは飛べない 田口ランディ 晶文社 2005・7・28 完読 2005/07/30 10:41

YA

☆☆☆☆ 田口ランディさんが、ひきこもっている友達の子供にむけて書いた手紙、計10通が1通1章のようにしてまとめられている。 なにごとにも深く考えている田口さん。 その田口さんが友人の17歳の少年に対して真剣に書いた手紙は、まるで17歳のための哲…

光の帝国 恩田陸 集英社文庫 495 2005・7・29 完読 2005/07/29 15:30

☆☆☆☆ 常野をふるさとに持つ不思議な力を持った人たちの短編のような長編のような…。 ひとつひとつは独立していても違う章でまた登場したり、とても読ませてもらいました。 ミステリーっぽく感じるのもあり、ぞくっとしたり。 私は初めに納められている“大き…

カチューシャ 野中ともそ 理論社 2005・7・28 完読 2005/07/28 22:41

YA

☆☆☆ 主人公は高校1年生のかじお。とってもスローモーな男の子であだ名はモー。のんびりとした釣りが好き。 いつもの釣り場で友達ができた。それはロシアの外国人ですごく丁寧な日本語を話す人。小生は名乗るほどのものではございません…と言うので、勝手に…

おはつ 工藤直子 小学館 2005・7・26 完読 2005/07/26 16:49

表紙の写真から惚れ惚れしました。 工藤直子さんがステキな“おはつ”の写真に一つ一つ言葉をつけています。 「まいにち おんなじみたいだけれど まんまるく目をあけてみつめたり じっと耳を澄ませて聞き入ったり してみると… 見慣れたはずのコーヒーカップが …

はじめてのキャンプ 林明子 福音館 完読 2005/07/25 00:00

☆☆☆☆ この時期思い出すのがこの本です。 おとなりのともこおばさんの家はいつも子供でにぎわっています。おおきい子供たち4にんを連れてキャンプに出かけることにしました。 まだ小さいなほちゃんも皆と一緒に連れて行って欲しいと頼むのですが、まだ自分の…

リトル・トリー フォレスト・カーター めるくまーる 2005・7・21 完読 2005/07/22 12:26

YA

☆☆☆☆☆ ぱせりさん、nanaoさんそろって★5!ぜったい読まなくては…側にあるのに(滝汗)やはり感動しました!リトル・トリーは自然の声を聞き共存している祖父母の姿からいろいろなことを学ぶ。 祖父母たちはリトル・トリーを一人前の仕事のパートナーとして…

ネバーランド 恩田陸 集英社文庫 2005・7・21 完読 2005/07/21 20:29

☆☆☆☆ 恩田さんの学生モノ。青春と言ってしまうには軽すぎて、この青春の中にいる4人に悪い気がしてしまう。 場所は伝統ある男子寮の中でのできごとで、景色としては狭いはずなのに4人関係はどんどん深くなり、それが個人としても自分を確認することになっ…

キノ 碧天舎 2005・7・20 完読 2005/07/20 21:06

YA

☆☆ 15歳の女の子が書いた小説。Lな気分と苺の砂丘の二編。 Lな気分は、構想が奇抜でどうなるのかな…と思っていたら終わってしまい、うすっぺらい感じがしました。 話題になっていたので期待しすぎたのかもしれません。 苺の砂丘は、中三受験生の夏休みを…

かわせみのマルタン リダ・フォシェ文 フェードル・ロジャンコフスキー絵 いしいももこ訳 童話館出版 完読 2005/07/09 14:12

わたし(作者)の目で観察した自然の感動がつまっている絵本だと思います。山の奥から新しい川が生まれ、どんどん下流に向かいます。勢いが無くなりゆっくりになると、そこは生き物にとって人間の踏み込んでいないとても住み心地の良い場所です。 作者は小さ…

シノダ!樹のことばと石の封印 富安陽子 偕成社 2005・7・7 完読 2005/07/07 21:31

☆☆☆ またまた大変な災いを持って夜叉丸おじさんがやって来ました。 ユイは、夜叉丸おじさんが厄介な事をしてくれて、きょうだいや、宿題の漢字ドリルを借りに来た優香ちゃんまで巻き込んで!! 自分勝手だしすごく怒っています。 私もユイの味方です。100%…

シノダ!チビ竜と魔法の実 富安陽子 偕成社 2005・7・5 完読 2005/07/06 08:26

☆☆☆ やさしいファンタジー。 ホームコメディータッチファンタジー。 5人家族のシッチャカメッチャカ。 小学校五年生のユイはパパとママ弟のタクミ妹のモエの五人家族。ママが狐なのを除けばごく普通の家庭。すごい秘密。 ママは新月の夜になると、人間でい…

サジュエと魔法の本 上・下 伊藤英彦 文芸社 2004・12 完読 2005/07/04 23:01

☆☆☆ 上の赤の章、下の青の章とあるファンタジーです。 あらすじタイファン大陸のなかのディアンスン共和国に住む12歳のサジュエは、魔導師の家系に生まれたのに魔法は大の苦手。 夏休みにディアンスン共和国でもキアナン地方に住むおじいちゃんのところで…

ともだちは海のにおい 工藤直子 理論社 2005・7・3 完読 2005/07/03 17:42

☆☆☆☆ 先日、長新太さんが亡くなりました。とっても残念です。この本は長さんの挿絵がとてもやさしいので大好きです。星一面の海に眠れないイルカがヒトリ。「ああ。星がいっぱい。……なんてしずかなんだろう。さびしいくらいだ」 「さびしいくらいしずかだと…

ひかりのメリーゴーラウンド 田口ランディ 理論社 2005・7・1 完読 2005/07/02 00:41

YA

☆☆☆ これも“よりみちパン!セ”シリーズです。 田口さんを初めて読みました。 まゆは中学3年生の女の子。おばあちゃんが不思議な力を使い治療院を開いていて、そのお手伝いをよくしています。やっぱり、ここでもおばあちゃんの力が大きい。親子より一歩離れ…

みんなのなやみ 重松清 理論社 2005・7・1 完読 2005/07/02 00:26

YA

☆☆☆ ヤングアダルトのための理論社のシリーズ“よりみちパン!セ”のなかの1冊。 中高生が投稿してきたものに、重松さんが答えてくれています。答えがとても分かりやすく、思春期の子どもが素直に納得してくれそうな気がしました。 うちの子供のそばにも、も…