はじめてのキャンプ 林明子 福音館 完読 2005/07/25 00:00

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この時期思い出すのがこの本です。

 おとなりのともこおばさんの家はいつも子供でにぎわっています。おおきい子供たち4にんを連れてキャンプに出かけることにしました。
 まだ小さいなほちゃんも皆と一緒に連れて行って欲しいと頼むのですが、まだ自分のことは自分でできないと思われているなほちゃんは断られます。しかし、なほちゃんの強い意志でみんなと同じように仕事もこなすし、夜一人でおしっこに行ける!と約束して連れて行ってもらえることになりました。

 キャンプではなほちゃんがんばっています!
 ともこおばさんは子育ての天才かもしれません!


林明子さんの絵本は子供がとても愛らしく描かれていて色使いもやさしくて、大好きです。

 このはじめてのキャンプはたくさんの色は使わず、軽いタッチで描かれていて、それがまた子供らしくてすばらしいです。すいかの赤や炎の赤、暗闇の花火、蝋燭の火、流れ星。
どれもが効果的で印象に残ります。

最後のページの、煙までなほちゃんのことを祝福している様子がほのぼのします。あと、本の表紙を開けた所に、なほちゃんが焚き火の煙と格闘している所があって、子供とお話を作って遊んだりしました。

  だいぶ前ではありますが、林明子さんの原画展を見に行った時デッサン量に驚きました。
 「おふろだいすき」「びゅんびゅんごまがまわったら」などの絵本の文章も何度も書き直されて必要な所が残ったそうです。
 林さんの姪っ子さんをモデルにたくさんの表情を観察しデッサンされていて、こざっぱりした流行の無い子供らしい洋服を着せていて好感度抜群。とても和む絵本作家です。


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ぱせり > この本、うちの子供たちも好きでした。
このおばさん、どういう立場のひとなんでしょうね。上級生の子供たちも、こんなふうに、小さい子の成長を促し、見守ってあげる雰囲気がとても好きです。
なほちゃんと煙のお話、いいですね。どんなお話ができたのかな。お子さんの話、聞いてみたいです。
林明子さんの原画展もいいなあ。いつかわたしもそんな機会があったらぜひ見てみたいです。 (2005/07/25 08:37)
three bells > ほんとうに、ともこおばさんどこを探したらいるのかしら(笑)
原画展と言えば、エッツのもりのなかの原画に色がついていてビックリしたのを思い出しました。一冊の本になるまで試行錯誤があり、すばらしい本が完成するのでしょうね。 (2005/07/25 13:52)
トントン > 林明子さん、大好きです♪この本は未読なのでぜひ読みたくなりました。原画展一度見てみたいものです。きっと素晴らしいんでしょうね^^ (2005/07/25 21:56)
three bells > トントンさんそれはもうステキでしたよ。会場で、こんとあきを読んで泣きましたもん(汗)
自分のために、はじめてのおつかいなどのいろいろな絵葉書かって帰りました。もう一度見たいです! (2005/07/25 22:51)