2006-01-01から1年間の記事一覧
☆☆☆ すももさんの日記で知りました。 小森さんは「ニコルの塔」「さくら、光る」「うしろの正面」ときましたが感動を☆でいうと減ってきてしまいました。 読みやすい文章だし、この物語も小学校中学年以上に合わせて厄介な事を減らして書かれたのだと思います…
シノダ!シリーズの3巻目です。もうおなじみ信田家のお母さんはきつねの家系。 この巻はお父さんのお母さん、ユイたちのおばあちゃんが信田家を訪れます。 きつねの一族の事は知らないおばあちゃんに、突然現れる鬼丸おじいちゃんやホキおばさんたちを怪し…
小学五年生のセナ(女の子)は走るの大好き。 校舎の改築でグラウンドが狭くなりサッカー部との兼ね合いや、顧問の先生の産休で陸上部は廃部になるらしい。 六年生には相談しておいて、五年生には急に廃部の知らせだけなんておかしい話。もうすぐ競技会もあ…
1965年に書かれた物語を長さんが亡くなられてから原画を見て、長さんの絵が生きる形でと新しい絵本にしたそうです。 やさしい色合い、やさしいおおはなし…アフリカの空に流れ星がたくさん降った事でゾウの長老達は胸騒ぎをおぼえます。 仲間のゾウに赤ち…
☆☆☆☆ 学校は社会生活、集団生活を学ぶ場所?もっともっと複雑でややこしい場所のように思えてきた。 五年生でこんなに人の気持ちに気づいたり悩んだりできる澄子はすごいな。 結局、自分に試練を与える方を選んで耐えていくなんて。 教室の中は違う次元が存…
☆☆☆☆ 時間がゆっくり進む懐かしい時代。 頻繁に会うことの無い親戚の家に厄介になった少しの期間の話であって、何がどうすごいというわけではないのだけれど、朋子の過ごしてきた日常とは差のある高級家庭の常識が平然と書かれていて笑える。 高級な家庭では…
☆☆☆ 角田さんは題名の付け方が上手いなといつも思っています。 女はドラマチックなことを心のどこかで待っていると思う。 日々の生活には、それなりの小さな喜びがあり、いつも通りに事が運ぶ事が安心に繋がっているのだけれど。 この本を読んで・・・マチし…
☆☆☆ 前に? LOVE YOUを読んで良かったので、今度も期待して読みました。 今までに何冊かアンソロジーを読んで、好きな作家から読むよりは順番に読んでよかったと思えたので、今回も中田永一がお目当てでしたが我慢して石田衣良から読みました。 しかし…
☆☆☆☆ アナウンサーの千波は母を亡くして独り住まい。 朝のニュース番組に抜擢された喜びもつかの間、健康診断で重い病気にかかったことがわかる。 千波がうらやましいくらいの友情にまもられていました。 それぞれお互いに思いやる心がわざとらしくなくて、…
☆☆☆☆☆ とうとう最終巻です。1・2巻より少し厚め。嬉しい。 読み急ぎたい気持ちを抑えながら大切に… どんなに苦しい試練でもこんなにも前向きにがんばっていける、新二や健ちゃん。「自分が何を持っていて、何を持っていなかったか。もっていないつもりで何…
☆☆☆☆ 読んだことは読んだのだけれどきっと私には「裏返す」がどういうことかはわかっていないと思う。 だけど、どんどん息遣い荒くなりながら、苦しくなりながら読み終えた。 今実際いる自分の記憶の中はどうなっているのかな?と思った。本当に、信じていい…
☆☆☆☆ 中学生の希世は自分の意見をはっきり言うのが苦手。友だちの亜楠(あなん)はハキハキした女の子。 ある日蜘蛛が教室に迷い込んで殺されそうになったところを希世は「くもを殺したらたたられる」と蜘蛛を逃がす。 そんな事は聞いた事がないと亜楠に馬鹿…
☆☆☆ 小学校6年生の潤は得意なサッカーもリレーの選手も転校生の浩に負けてばかり。 2年生の時に亡くなった写真家の父から「さすが俺の息子だ、俺と同じで足が速い」と自慢されていただけに負けたくなかった。 イライラがイライラをよんでこのままではだめ…
☆☆☆☆ 皆さんの書評をなるべく読まずに大好きな瀬尾さんの本がまわってくるのを待っていました。 噂で、中学のいじめについて書いてあるんだと聞き、現職の中学教師瀬尾さんが思い切った事を書いたのだな…と興味津々でページをめくりました。 書き出しから、…
☆☆☆☆☆ ふう…佐藤多佳子さんすごいです。 ドキドキしながらページをめくって、章ごとに感動して泣いて。久しぶりに続けて☆5です。 どうしても続き物は中だるみがあったり、初めは感動して5でも初めに感動しすぎた分、期待しすぎて4だったりすることがある…
あったかい陽だまりのような絵に惚れました。どんぐり拾いが大好きで、かばんの中をどんぐりでいっぱいにしていたコウくん。 コウくんがどんぐりのぼくにケーキと名前を付けて大切に遊んでくれた。 かばんから落ちたぼくを必死でさがすコウくん。どんぐりと…
☆☆☆☆☆ nanaoさんの日記で知りました。 本を読んでいたのに、汗をたくさんかいて運動した後のような気分になりました。 それは爽快感とは違う、部活で自分にカツを入れて苦手な所を強化するべく頑張ったのにままならない体が疎ましい気持ち…(実際文科系なの…
☆☆☆☆ 話の筋からいくと主人公は五年生だと思います。 おそろいのものがとても大事に思える年頃。 主人公の小野崎藍は仲良し4人の中の一人でいることがとても大事に思えてなりません。 精一杯気を使っているつもりなのにリーダーシップを取るアイアイのきげ…
あさのあつこさんの講演会に行ってきました! 小説家として一番うれしいことは作品を待っていてくれる人がいるからだ。 書き上げたときには「自分は天才」「文学界を変えるほどの作品だ」と思うのですがゲラが上ってきて直しに入るとどんどん落ち込み、発売…
今日、小学校の運動会も終わり、後の楽しみは秋の遠足です。 遠足にちなんでの読み聞かせ用絵本を探していて、大好きな長谷川さんが絵を描かれた「ぼくのえんそく」を見つけました。 今日は遠足なのに熱があって行けないぼく。 どうしても行きたい気持ちだけ…
☆☆☆☆ 初めての橋本さん、読んでみたかったんです、電撃で活躍されていて人気があるんですよね。で、男性なんですよね。と念押ししたくなるほど切なかった… 帯に「深い悲しみの後に差し込む一筋の光。苦しいくらいピュアなラブストーリー」とあったので、泣か…
☆☆☆☆ 小学校6年のサラ。 母と姉の三人暮らし。女の子同士の付き合いに疲れ集団でいることから抜けだした。 男の子二人カイト、とっきんとじゃれながら一緒にいるのが気楽でいいと思っている。 カイトが引っ越す事になったり、とっきんが裏切り者になったり…
☆☆☆ 第46回講談社 児童文学新人賞 佳作受賞作品中学1年生の女の子の話。 闇魔女を見たら幸せになれる、のエピソードは魚住さんの非バランスを思い出してしまった。「色って光のないところじゃ見えないから・・・」暗闇はいろんな色を隠している、いろんな色…
☆☆☆☆☆ 今年の春から念願の犬を飼いはじめました。 一人っ子のわが子も兄妹を欲しがって「さんぽだって、なんだってする!」と言っていましたが実際問題、毎日は無理でした。 私が欲しくて飼ったのだから、たまに世話をしてくれるだけでありがとう、って気持…
写真絵本の部類に入るのでしょうか。 2006年の本にしては前の時代を感じる面白い写真と、クスッと笑が出てしまう文章と、ぴったりくる絵で私は勝手にトライアングル絵本と名づけてみました。 隙間や穴があるとどうして、つい覗いてしまうのでしょう… 人間の…
☆☆☆☆☆ 日曜の番組で紹介されていました。 内容を聞いてリトル・トリーを思い出し、おじいさんと孫の話に感動したくなりすぐ図書館に向かいました。 番組で紹介されていたのは新装改訂版で、私が借りてこれたのは1997年に出たものでした。 私(ハニバル)の回…
☆☆☆ 11歳のトムは言葉を話すことができません。なぜ話せないのかは誰にも解らないのですが、声を発しようとしても出てこないのです。 思いをことばで伝えることのできないトムは、学校でも孤立し、唯一の安らぎを動物園の動物たちとの交流に見出します。 …
☆☆☆☆ 今回もどんどん引き込まれていった。 瀬田歩の一人突っ込みみたいな文章がサイコーにおもしろい。 みんな中三になってかっこよくなった姿が目に浮かぶ。 秋本君ちの「おたやん」の海の幸バージョン食べてみたい!その海の幸バージョンのトッピングのタ…
☆☆☆☆ 真っ正直な田口さんの考えが詰まっていて、そこまでさらけ出さなくても良いのに…嘘が無いからちょっと苦しかった。 そこがまた田口さんなのでしょうね。 いじめってなんだろう? 「いじめってのは皺。人間関係ってのは皆ででかいシーツの端っこを持って…
☆☆☆☆ 菜緒のお父さんの田舎の家はおじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんで暮らしていろ。 相当古いし、雪下ろしなど大変で建て替えをするとおじいちゃんが言い出した。 家の最後の姿を見に菜緒は、仕事で行けない両親に代わって一人で行く事にした。…