教室の祭り 草野たき 岩崎書店 2006.12 完読 2006/12/21 10:23

☆☆☆☆

学校は社会生活、集団生活を学ぶ場所?もっともっと複雑でややこしい場所のように思えてきた。
五年生でこんなに人の気持ちに気づいたり悩んだりできる澄子はすごいな。
結局、自分に試練を与える方を選んで耐えていくなんて。
教室の中は違う次元が存在している。
私ならきっと学校に行くのをやめているかも…。

お母さんが澄子に、あきらめる事もひとつの選択。そう自信を持って伝えていた。
求めるものに追いつかなくて、高い夢を見て少しの努力ですぐあきらめ、理想と現実の違いにやる気を無くす投げやりな子どもが増えていると思う。
精一杯やったあとの子どもに、澄子のお母さんのようにアドバイスできる大人になりたい。

教室の祭り (わくわく読み物コレクション)

教室の祭り (わくわく読み物コレクション)

ゆんゆん > three bellsさんの書かれた最後の行に惹かれました。心の準備をするためにも手にとってみたいと思いました。 (2006/12/21 11:03)
three bells > 草野さんの作品は大人にガツンときます。注目している作家さんです。梨屋さんのツー・ステップス!と同じ小学校高学年向きの本なのですけれど、小学生の学校に対する緊張感がうかがえます。自分の時代とはまったく違うので今の子供たちに少し触れられたような気になります。 (2006/12/21 22:49)
すもも > 梨屋さんの「ツー・ステップス!」も臨場感がありましたが、草野たきさんも少女の心を上手く描く作家さんですよね。タイトルが意味深で気になります。 (2006/12/22 09:46)
three bells > すももさん、ありがとございます。このシリーズの本は気になる作品が多いです。先日子どもの懇談で学校に緊張感無しで登校できる子が少ないと先生もおっしゃっていました。よし行くぞとがんばってしか足が向かない子ども達。そんな事がこの本にも感じられました。 (2006/12/22 11:37)