2005-01-01から1年間の記事一覧
☆☆☆☆☆ あさのあつこさんの「バッテリー」は最後になんだかな…という終わり方だったのでこのThe MANNZAIは最高にジンジンきました。中学生の素直さや出しきれない不完全燃焼のエネルギーが魅力的な登場人物によってとてもわかりやすく描かれていました。 1の…
☆☆☆☆☆ ピンクのかわいい本の中に俵さんの素直な気持ちがぎゅっと詰まった作品。 子どもに関しての歌が多く、同じテーマでこんなにたくさん書いたのは初めてで、同じ素材でありつづけないから作らされてしまうとあとがきにある。「親子という言葉を見るとき子…
☆☆☆ ファンタジーがハリーポッター以来たくさん訳され、ハウルからまたまたファンタジーにはまっていく人が増えていると思う。 私もちょっとだけはまりたいな、と思ってもカタカナがどうも苦手だし想像力にも欠けているからハズレは読みたくない。そんな人に…
☆☆☆☆ 青森県の中学2年生野球部補欠の神山君がビートルズの歌に勇気を得て自信をつけていく青春もの。 少年、野球ときたらヤッパリ重松さんの方が読ませるな…と知らぬうちに比べていた。だけど、中三の相撲部との事件を境に登場人物がはっきりしてきて中三の…
☆☆☆☆ 照子(15歳)の奮闘記。 自分の子どもに対してそれはないでしょ、と言いたくなるような両親。 借金の夜逃げで照子は母の遠い親戚だと言う鈴木さんの所で一人暮らす事になる。 おばあさんが三人出てくるのだけれど、関係ないけれどベスコフ“のみどりお…
☆☆☆☆ ひきがえるとんだ大冒険シリーズの訳者である佐藤凉子さんの読書講演会に行ってきました。 友情あふれるあったかなお話の訳者である佐藤さんは「子どもと読書のコーディネーター&ストーリーテーラー」として活躍されています。内容をかいつまみ御紹介…
ルーベン・ワインさんは有能なピアノ調律師。 息子夫婦の忘れ形見デビーという女の子と二人で暮らしている。 ルーベンさんはデビーをピアノ演奏家になって欲しいなと思っている。だけどデビーはおじいさんのような調律師になりたいと思っているのだ。 町に有…
☆☆☆☆ 恵美ちゃんは大事なものを失った。だけど大切な事を手に入れたね。そう読んだ後思いました。 交通事故で松葉杖の生活を余儀なくされた恵美ちゃんと腎臓の病で未来が心配な由香ちゃんを取り巻くお話。 由香ちゃんはすべて受け入れてるんだ。そして、まあ…
☆☆☆☆ 川端さん3作目読みました。 男の保育士さんのお話でとても実感がこもっていてスラスラ読めました。 ちょっとマッチョな保育士で、信念やら理想で進む道が見えているような同期の男保育士とは違う、自信の無い竜太。 何で保育士を職業にしたかもあやふ…
しあわせは子猫のかたち 失踪HOLIDAYの二編収録 しあわせは子猫のかたちがとても良かったです。 静かに繋がる心がとても穏やかで、このまま続いて終わらないで欲しかったくらい。 失踪HOLIDAYもきらいではないけれど、もう少し短くて済んだのでは?と思いま…
今日図書館へ行ったときに新しい絵本のコーナーで見つけました。わたしのきらいなもの・・・ ほうれん草、そしておるすばん。 お父さんとお母さんが仲良く映画に出かけるのに 私は一人おるすばん突然クローゼットから飛び出してきた泥棒5人 追いかけっこが…
部屋から見る空は 窓が四角く切った空 空を見るために外へ出たくなりました。寝転んで 逆さになって いろんなそらの表情に触れたいな。忙しいときは自分の足元しか見れていないけれど そんな時こそ空を見よう 同じ空は二度とないですよね。爽やかな気持ちを…
☆☆☆☆ 自分の生活を楽しく変えてみる事ができる小百合さんに好感が持てました。読んでいて学生時代の友達を思い出しました。 そうか、あの子も確実な選択ばかりしていると見えて実は、間違った事がしたくなかったから無難な方を選んでいたのか。 初の吉田さん…
☆☆☆☆ 「今ここにいるぼくらは」よりこの本を先に読むほうが良かったのかもしれません。少年が自分の居場所を考える事を川を通じて書かれています。 主人公の脩は転校生。いつもは夏休みになると父のカメラマンの仕事について行きアマゾンや密林を旅するが5…
☆☆☆ calling you 傷 KIZ/KIDS 華歌 の三編収録calling youがいちばん印象が深かったです。 ちょっとどこかで読んだ感じであるパターンのような気もしましたが。 今の学生にとっては携帯電話は重要な存在なのですね。 必需品と言うより必須品、本当のところ…
☆☆☆☆ またまたいらぬ先入観で怖いものと決めて読めなかった作品です。 大丈夫。恩田さんの学園モノはネバーランドもそうでしたが登場する男の子がかっこいい!男子学生はこうでなくっちゃ。 重松さんは登場する生徒も力強い印象を受けますが、恩田さんの生徒…
22:38 ☆☆☆☆ 初の乙一さん。表紙の絵などからずいぶん若い人向けな作家さんだと思い避けていました。 怖いもの中心で書かれているのかと思っていて、うっかり読んで夜中にトイレに行けなかったり、お風呂で髪を洗えなかったらどうしようとも思って読めません…
☆☆☆☆ 自由気ままな弥生のおばさんの身に、何か哀しい事が起こるお話かなと読み始めました。弥生が自分の過去を封じ込めてしまっていたのは、予感を感じてしまった自分への罰であり、幼い知恵だったのでしょう。封印された過去を思い出す心を支えてくれた哲生…
☆☆☆ 緑の猫・・・江國香織さん 亀をいじめる・・・大岡玲さん 空のクロール・・・角田光代さん ドロップ・・・野中柊さん リターン・マッチ・・・湯本香樹実さん 潮合い・・・柳美里さん かかしの旅・・・稲葉真弓さんいじめを題材に各作家さんがそれぞれ書…
気持ちがどんよりして読書が進まないこの頃。 子どもの本棚の前で絵本をみつめていました。 気持ちがどんどんほぐれてやわらかくなったみたいです。 なにしてるの?と子どもも寄って来て「ああ、これは…」と、いろんな絵本について自分なりの思い出を語って…
エイジの文庫化によるあとがきの中で重松さんが「エイジとナイフは兄弟のような関係だと思っている」と書かれていたので是非読みたいと思った。 いじめがテーマとは知らずずっしりときてしまった。 今は誰がいじめの対象になるかわからないゲームのように始…
☆☆☆☆ ハンサム・ガール。表紙の絵の野球姿の女の子から大体の内容は想像できる。ヤッパリ佐藤さん、登場人物がとてもステキに描かれていてうれしい。 柳二葉は5年生の女の子。お父さんは元プロ野球選手(二軍どまり)で今は専業主夫。そんなお父さんを姉は…
☆☆☆ もうすぐ16歳高校1年生の柿本千佐は母親違いで6歳上の兄がいる。 兄はバイクの交通事故で、死にかけたくらいの大きな事故で足をひきずっている。 家にずっといるプータロウ。 父は厳格な人、兄と父は仲が悪い。母は兄に少し緊張したようにしゃべる。…
☆☆☆☆☆ 来年中学生になる息子を持つ私必読であろうこの本を求め本屋さんに走りました。 必読ですね。ここに書かれている事は中学生の感じたことの本の一部ではあるだろうけれど。エイジのように思考力、想像力豊かな子どもに育って欲しいなあなんて思いました…
☆☆☆☆ 岩瀬さん3作目。 咲(小学5年生)の家族は姉の光(中学2年生)とサラリーマンの父、元教師で今は英語教室を営む母の4人暮らし。 咲も光も親に「いったいどんな人と付き合ってるんだ」と言われるほど外の人からの影響で成長していく。 母の被害妄想…
☆☆☆ 岩瀬さん2作目。 1995年に初版のこのお話は“おはなしメリーゴーランド”というシリーズのなかの一つで挿絵は長新太さんです。 やっぱり岩瀬さん子供をよく見ているな、もしくは自分の子供時代が頭の中でビデオ化されてすぐ巻き戻し可能なのでは? み…
☆☆☆☆ 自分が小さい頃、特に小学生の頃の事を思い出して苦しくなりました。 私がこの本に何回も登場しました。 読んでいて一章ずつ自分と重ねてしまい辛くなることもありました。 今、自分の子供も些細な事で明日にドキドキしてしてるんじゃないかなと顔をの…
☆☆☆☆☆ 足を悪くしたフランクリンさんに、川辺で本を読むように頼まれたベット。訳のわからないまま読んでいるうちにモグラの紳士が現れしゃべりかけてくる。 フランクリンさんではなくベットが本を読みに来たのでモグラ氏は「あの男は死んだのかね?」とベッ…
☆☆☆ ぬか床から人が湧いてくる話。 「からくりからくさに連なる命の物語」と帯にあるだけあって細菌細胞から無性生殖、有性生殖にいたるまでの生物学的な話を人に代えて小説にしたようだった。 難しい。難しいのにどんどん読み進んでしまう。難しいが、今存…
☆☆☆☆ 角田さんの作品初めて読みました。 皆さんがとても感動されているだけあってすばらしかったです。 一冊の本について、読む人の年齢、性別、今の状況…が作用してその本に対しての感想も色々だし、同じような感想を持ったとしても実際に一人ひとりの生活…