みんな一緒にバギーに乗って 川端裕人 光文社 ¥ 2005.11.24 完読 2005/11/24 23:40

☆☆☆☆
 川端さん3作目読みました。
男の保育士さんのお話でとても実感がこもっていてスラスラ読めました。
 
 ちょっとマッチョな保育士で、信念やら理想で進む道が見えているような同期の男保育士とは違う、自信の無い竜太。
 何で保育士を職業にしたかもあやふやになっていたけれど父兄とのやり取りで自分の本心に気づいていく。

 コロチュでは子どもに力説する竜太にホロッときた。
子ども、赤ちゃんとはいえ人間として対等に話せる竜太はたのもしい。
自信の無さが子どもに伝わってなめられていたのにこれを期に竜太らしさが出て子どもに打ち解けていけたと思う。

 子どもも毎日違う進歩を見せてくれる。それをいち早く感じ取れる保育士を懸命にする先生方がすばらしい。
 
 この本を読むと保育園に預けたくなってしまう。
いろいろな保育園があってこの保育園は理想的過ぎるとは思うけれど…

 おかあさんといっしょの歌が出てきたりして懐かしく「こうえんに、ハイ、いきましょう、ハイハイ♪…」と歌ってしまって子どもに冷たい視線をあびてしまった。

 読後感は最高よかったです。

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nanao > >この本を読むと保育園に預けたくなってしまう。
そうですね。素晴らしい保育士さんたち、信頼できますね。
(2005/11/25 06:50)
three bells > 親は身贔屓で子育てのプロでは無いような気がしました。そこがまた親の大事な所でそうあるべきだとも思うのですが。プロは一歩下がって見てくれる先生なのだと思いました。 (2005/11/25 22:21)