川べのちいさなモグラ紳士 フィリパ・ピアス作 猪熊葉子訳 岩波書店 2005.10.9 完読 2005/10/09 17:18

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 足を悪くしたフランクリンさんに、川辺で本を読むように頼まれたベット。訳のわからないまま読んでいるうちにモグラの紳士が現れしゃべりかけてくる。

 フランクリンさんではなくベットが本を読みに来たのでモグラ氏は「あの男は死んだのかね?」とベットに聞く。死んでないと答えると「とにかくいずれは死ぬだろう。人はみな死ぬ。おまえさんだっていつかはな」

 初めての対面にモグラはしゃべり、おまえだっていつかは死ぬなんていわれてもベットは動じず促されて本を読み続ける。芯のしっかりしたベットとモグラ氏はとても強い友情で結びつく。

 ベットはモグラ氏と動物的な親友になる。
ベットの望みとモグラ氏の望み、辛い葛藤、ベットの小さな胸の中の考えと300年も生きてきたモグラ氏の真の苦しみが伝わってきた。

 最後はベットのたくましさとフランクリンさんの和らいだ笑顔がとてもステキ。

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ぱせり > three bellsさんも★5つ♪ なんだかうれしいです。
最後は、じんわりとうれしくなってしまいました。フランクリンさんの笑顔もよかったですよね。 (2005/10/10 05:46)
three bells > ぱせりさん、ベットは10歳くらいでしょうか、モグラ氏との290歳ほどの年の差でこんなすばらしい友情が生まれて感動しています。 (2005/10/10 10:22) トントン > three bellsさんも星5つですか。これは読まねば! (2005/10/10 16:27) three bells > トントンさん、たくさんの子供達に読んで欲しいなあ、と思いました。是非トントンさんも!感想楽しみにしています。 (2005/10/10 19:44) カリン > 私も☆5つに変更しちゃいました(笑)・・葛藤・・つらかったですよね。でも最後はよかったです。 (2005/10/10 21:10) three bells > カリンさんおはようございます!読後からどんどん深まるお話のように思います。かりんさん、ぱせりさんの感想を読んで読みたくなりました。トムは…で有名な作家さんと知っていましたが初めて手に取り感動しました。 (2005/10/11 07:57)