沼地のある森を抜けて 梨木香歩 新潮社 2005.10.8 完読 2005/10/08 20:01


☆☆☆
ぬか床から人が湧いてくる話。
「からくりからくさに連なる命の物語」と帯にあるだけあって細菌細胞から無性生殖、有性生殖にいたるまでの生物学的な話を人に代えて小説にしたようだった。

 難しい。難しいのにどんどん読み進んでしまう。難しいが、今存在する命は強いんだ、と言われている気がした。
 もう一度読んだらまた違う声が聞こえてくるかな。
 

 

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キイロイトリ > ぬか床から人が沸いてくるって発想がおもしろいですね!梨木さんの作品って読みやすくてほんわかする語り口なんですが、内容が少し難しかったり深かったりするような気がします。まだ1冊しか読んでなくて、いつもどれ読もうかな〜と思いながら内容を見たり眺めています。 (2005/10/09 19:59) nanao > 再読が必要かもしれませんね。
それだけ内容が深いですね。
命の強さ、人為でどうすることも出来ない、
ただ手入れをするだけなんですね。
(2005/10/09 19:59)
three bells > キイロイトリさん、深読みが苦手なので梨木さん難しいです。でもどんどん読めるのが不思議でした。 (2005/10/10 10:10)
three bells > nanaoさん、枝分かれして進化していく者ととどまる者、いく通りも命はあってつながっているのですね、そしてあのぬか床は繰り返す。またまた私は真髄からずれているのかしら。難しいです。 (2005/10/10 10:15)
ぱせり > 今頃おじゃましてすみません。three bellsさんも読まれていたんですね。やっぱり難しいんですね。一度読んだだけじゃだめなのですね。みなさんの感想を拝見しても、見当もつきません。これは、おとなしく図書館の予約本待ってるより買ったほうがいいかな、と思い始めています。 (2005/11/05 06:49) three bells > 本当は簡単な事なのかもしれません。こうして生きている私たちにとって生命の誕生は日常なのですから。進化する事は各細胞が異細胞を発見したとき「あなたならできる」と送り出された結果なのでしょうか…。
私もぱせりさんが少しでも早く手に取られて、その感想をうんうんと頷きながら読みたいです。 (2005/11/05 23:16)