プーさんの鼻 俵万智 文藝春秋 2005.12.8 完読 2005/12/09 06:56


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 ピンクのかわいい本の中に俵さんの素直な気持ちがぎゅっと詰まった作品。
 子どもに関しての歌が多く、同じテーマでこんなにたくさん書いたのは初めてで、同じ素材でありつづけないから作らされてしまうとあとがきにある。

「親子という言葉を見るとき子ではなく親の側なる自分に気づく」

「一人遊びしつつ時おり我を見るいつでもいるよ大丈夫だよ」

母となった優しさがあふれていて今にもミルクのにおいがほんわかしてきそう。

定年の父に向けての歌では
「第一も第二もなくて人生は続いていくよ昨日今日明日」

自分が親になってから自分の親を見る目が変わったように思います。きっと俵さんもそうなのかな。

 歌をあげだしたら本まるごとかもしれません。
プッとわらったり、ジーンとしたり感情を預けて浸りきって読めました。

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さくら > 俵さんの、お子さんへの愛情をとても感じられる歌集でした。
すごく可愛らしく、微笑ましい気持ちでよめました〜。
これは小さなお子さんがいらっしゃる方だと共感実感しながら読めますよね、きっと。 (2005/12/09 09:56)
雨あがり > こんにちは。three bellsさんが引用されている歌を読んだだけでもジーンとなってしまいます。俵万智さんは「サラダ記念日」ぐらいしか知らないけど、この歌集は是非読んでみたい! (2005/12/09 13:23) nanao > 母として日常に、思わず笑みがこぼれますね。
読んでいて、幸福な気分になれます。 (2005/12/09 18:36)
ケイ > わあ、五つ星ですね!歌人は、うたを子どもに贈れる、素敵です。でもごく普通のおかあさん、おとうさんも愛をこどもに贈れる。これがいいことですね。。親になってみて、こどもからたくさんのものをもらったように思います。いい本ですね〜 (2005/12/09 20:14) three bells > さくらさん、俵さんが「歌は私と愛しい人の間で生まれる」とあとがきに書かれていた通り愛情満載でした♪ (2005/12/09 21:12)
three bells > 雨あがりさんこんばんは!私も詩集とか歌集とかは睡眠誘導的要素大で、大切に一つずつ読む派なのですが次々読んでしまってもったいない気持ちでした。 (2005/12/09 21:19)
three bells > nanaoさん、私も女でよかったと思いました。子どもがいない方でも母性本能ほよほよになってしまうかもです。弟さんに、お父さんに、恋人にと愛情いっぱいの歌もあり、淡々と過ぎる生活が歌として読むことで特別に感じられました。 (2005/12/09 21:25)
three bells > ケイさん、「愛を子どもに贈れる」すばらしい!ここでケイさんの一首聞けました♪同じ子育てしていないのに、うんうんと読み進みあっという間でした。絶対買って手許においておきたいです。 (2005/12/09 21:30)
トントン > 子どもに関しての歌が多いんですね。子育て真っ最中だから読むとじーんときちゃうかな?ぜひ読んでみたいと思いました。 (2005/12/09 22:42) three bells > トントンさん、子どものえんどう豆のような足の指や母の肩のくぼみにあわせたようなあごなど…目尻が下がってしまいます♪トントンさんにはきっとリアルタイムだと思います。 (2005/12/10 17:13)