川の名前 川端裕人 早川書房 ¥ 2005.11.14 完読 2005/11/15 18:25


☆☆☆☆
 「今ここにいるぼくらは」よりこの本を先に読むほうが良かったのかもしれません。少年が自分の居場所を考える事を川を通じて書かれています。

 主人公の脩は転校生。いつもは夏休みになると父のカメラマンの仕事について行きアマゾンや密林を旅するが5年生の夏休み、初めて自分でココに残りたいとおもった。
 夏休みの宿題である自由研究の課題を進めていくうちに、見ていなかった友達の姿や自分でも気づいていなかった自分自身を知っていく。そしてまたまた重要なお年寄りの登場。

 うすうす繋がりは気づいていたのだけれど。

「遠く旅してきた者ほど、足もとを見よ。足もとにはどこでも川が流れている。最も近しい流れを知ってこそ、おぬしの旅も意味をもつだろう」

わたしの家も近くに川が流れています。
先日子どもが秘密基地を川原に作ったといっていました。草の名前も知らないし中心となる友達について行っただけだと思うのだけれど、カワガキを少しかじれて良かったな。


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ぱせり > わたしもこの本、好きです。three bellsさんの引用された言葉、わたしも大好きでした。河童くんに特に惹かれました。遠くへ行くことと同じようにその場に留まることも冒険なんだ、という考え方が新鮮でした。
川原の秘密基地、いいですね。男の子たちがこんなふうにして遊んでいるのだと思うとなんだか嬉しいような気持ちになってしまいます。 (2005/11/15 08:32)
three bells > ぱせりさん、大人になってから読む少年小説という感じでした。子どもの頃は何か違うどこか違うともやもやしながら日々過ごし、こうして小説を読んでなるほどと思った私です。 (2005/11/15 18:31)