六番目の小夜子 恩田陸 新潮文庫 ¥2005.11.10 完読 2005/11/10 18:02


☆☆☆☆
 またまたいらぬ先入観で怖いものと決めて読めなかった作品です。
大丈夫。恩田さんの学園モノはネバーランドもそうでしたが登場する男の子がかっこいい!男子学生はこうでなくっちゃ。
 重松さんは登場する生徒も力強い印象を受けますが、恩田さんの生徒は繊細な印象を持ちました。

 ナント性格が男前な美人の小夜子さんで、私が同級生なら友達になって欲しくて仕方ないだろうと思います。側にいるとたよってしまいがちになるでしょうね。決断力、洞察力すばらしい。
そんなおんぶしてくる友達は小夜子は要らない。友達として選ばれた雅子は凛としていて勘のいい素直な子、一目でそれがわかる小夜子はすごい。

 怨念めいた話で学校の伝統のサヨコになる小夜子。
どこまでほんとうの小夜子で、サヨコは小夜子に乗り移っているの?どんどん話しに引き込まれて読みました。

 学園祭の緊張した場面や「歌声喫茶 みぞぐち」のおもしろさ。なんでもないようなことが青春だね、盛り上がるね、と楽しみました。

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まゆ > この小説は、私にとって衝撃的でした。もし、私が小説家ならこういうのが書きたかった!という、理想そのものだったのです。以来、恩田陸を追いかけつづけています。 (2005/11/10 21:50) three bells > まゆさん、恩田さんゾッコンはここが始めでしたか!ミステリーっぽいけれどその中の青春を感じました。小夜子も夜ピクネバーランドも恩田さんにかかるともう一度青春しに本の中で生きたくなります。まゆさんの小説読んでみたいです♪ (2005/11/12 10:26) キイロイトリ > 最初この本を見たとき、私もホラーかな?と思いました。でもなんだか本の引力に逆らえない感じで読み始めたら、違ってて。青春、ですね♪再読したいと思って探したら、この本も家の中で紛失中です〜(ノ_・、) 整理整頓が苦手なのです。。 (2005/11/12 12:44) three bells > キイロイトリさん、恩田さんはたくさん発表されているのでぜんぜん追いつかないのですが、今まで読んでいる本ではハズレはないです。図書室の海をさらっと読んだのですが、もう一度小夜子を読んだので再読しようとおもいました。 (2005/11/13 19:35) kanakana > 私もホラーだと思って遠ざけていたんですが、「図書室の海」を読んで、大丈夫かなと思って。読んでみたら学園ものでしたね♪ (2005/11/13 22:02) butti > three bellesさん、わたしも恩田作品の青春物大好きです!内容ももちろんいいのですが、あの頃の空気、思い、憧れ、すべてが自分にジャストミ〜〜〜ト!!してしまい、恐ろしいくらいです(笑)「恩田さんにかかるともう一度青春しに本の中で生きたくなります」その通り!! (2005/11/14 03:01)
three bells > kanakanaさん、理想的な学園ものでした!こんな男子生徒は私の高校時代には実在しなかったです。 (2005/11/14 17:47)
three bells > buttiさん、戻れるなら高校時代にと思っている私にもジャストミ〜〜〜ト!!でした。 (2005/11/14 17:49)