2005-01-01から1年間の記事一覧
☆☆☆ ?〜?ではパニック学級の先生が新任の女の先生(ゴリちゃん)生徒の目線で考えてくれるので、言いたい事をうまく表現できずにいた気持ちが整理されて生徒達も落ち着いてくる。 一年前くらいに?まで読んでいてとてもステキな終わり方だったのでここで完結…
☆☆☆☆ 小学生博士(呼び名はハカセ)が中学に入るまでの成長記録… なんだか一行で言ってしまうととても安っぽくなってしまってゴメンナサイ。 普通は一人の事を書いていたら成長した順になっていくのだろうけれど順不同だったが違和感無くどんどん読めた。 な…
☆☆☆ キップをなくした子供は駅から出られず、駅の子として駅に住み込み通学中などの子供を守る仕事をする。新聞で何度か紹介されて興味をもって読んだ。 池澤さんの小説は初めてだったが読みやすい文章だった。駅に住む事とか電車に乗り放題とか、色んなおも…
☆☆☆☆ 死について、大切に書かれた作品。 「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・サン」 「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」7編それぞれが近い場所でそれぞれの別れを迎えていたのだな。 その日を迎える人、その日を支える…
☆☆☆☆ サマータイムこの夏に間に合ってよかったです。 皆さんが絶賛されているだけあります。 どこが? どこって言ったらいいんだろう。 今、ここと思ってもきっともう一度読むと生意気な佳奈のいじらしさを違う所で発見したり、広一の頑張って大人ぶってる所…
☆☆☆☆ 死んじゃってもいいかな…38歳の僕(カズ)は5年前に事故死したはずの父子の車に拾われ、時間を越えた旅に向かう。 過去をさかのぼって着いた所は自分にとって、とても重要な分岐点。過去は変えられないだけれど何もしないでもう一度同じ時をやり過ご…
☆☆☆ 本当は私は犬派なんです。 猫も好きだけれど犬のほうが好き…なはず。 この本を見たらこの気持ち、ちょっと怪しくなってきました。表紙からして肉球をほっぺ横に添えたかわいすぎる写真! めくっていくとかわいい肉球だらけなのです。猫の種類の分だけ肉…
☆☆☆ 14歳の4人がバンドを始める話。中学生のがくとマロとリリイはバンドを組んでいたが、がくは新しい曲にはギターがうまい、かけるも仲間に入れようとする。 マロ(男子)はがくが好き。 リリイ(女子)もがくが好き。 かけると新しい曲の事しか頭に無い…
☆☆☆☆ やっぱりゾンビーズすごいです。 女の子ととっても付き合いたいくせに実は硬派。 正義感あふれる男の子たち。山下君が皆の不幸を一手に引き受けていると信じて得意げな所とか、南方が皆の方向をどんどん導いている所がすごいです。今回はいつもよりアギ…
表紙はとてもかわいい女の子の絵。 だぶだぶのママのハイヒールを履いて楽しそうに踊ってる。 この本の中は女の子のスキでいっぱい。女の子のお母さんもお母さんの友達も、みんな女の子に楽しいユーモアで接してる。気持ちに余裕があるんだな。スキを紹介す…
☆☆☆☆☆ ようやく皆さんのクスクス、じんわり、目から汗が体験でき清々しい気持ちです。 佐藤さんすばらしいです。 チャキチャキの江戸っ子だから喧嘩っ早い三つ葉さん。落語的言い回しが、関西人の私にも妙にしっくりきちまって、読み終わった後はべらんめい…
☆☆☆☆ 久しぶりに本屋さんに行ったら店頭に積んでありました! もうすぐかな?と思ってはいたけれど今日読めるなんて!!もう、うきゃーデスよ。相変わらずの、のだめちゃんペースに千秋さまグラグラやられておもしろいです。でも、こんな所で終わらないで!…
☆☆☆☆ 木島と村田みのりの物語。 最初はすごく遠くにいるのに出会うべくして出会ったという感じ。 絵を純粋に愛している二人が絵に引き寄せられてお互いを意識するようになる。 それは簡単にではなく、ゆっくりたしかめながら。私も、みのりの気持ち、木島の…
☆☆☆ 図書館に佐藤さんの本を探しに行ったら、こんなかわいいメルヘンを書かれているのをみつけてうれしかったです。 理論社のメルヘン共和国と題され、江國香織さん、岩瀬成子さんらも書かれているみたい。 みつばコーポラスの裏階段で起こる不思議な出来事…
☆☆☆ 時代は第二次世界大戦の少し前、14才のボブとヴァレリーの初恋の物語。 裕福なヴァレリーと労働者の息子ボブは、同級生でお互い魅かれ合ってはいたが、身分の違いや同級生のからかいを恐れ遠くから見ている程度だった。 ヴァレリーの父とボブの父が親…
☆☆☆ 人に話しかけたりするのが苦手な引っ込み思案の森下ナオミ。心の中は反発したり、こんな風だったらかっこいいのに、と思っているけど行動には出せない。 小学校のときから目立っていて、人に迷惑かけるでもなく大人にでも臆することなく話ができるアサミ…
☆☆☆☆ 短編七編。でも、すべてつながっている。風光るを読んで、哲は、分からない人だった。 自分で別ようと決めた彼女を抱けるんだ… 単にそこだけが嫌だった。でもそれは、4年という時間なのかな。風光るを最初に、登場してきた人物を拾って次のお話が始ま…
☆☆☆ 小学校6年生の女の子、聡子がうまくいかない友達関係を自分なりに解決していく物語。 とても自分勝手なのり子、帰国子女の世津、障害を持ったなおちゃんの4人グループでいつも行動している。 だけど、いつも自分のペースでひとに命令したりするのり子…
☆☆☆☆ 初浅田作品。 感想…とてもせつな過ぎる。小説の形態は(というのでしょうか?)地下鉄を取り巻くタイムスリップ。どんどん父に似てくると他から言われて、そんなわけ無いと反抗してみる真次。父との諍いから自殺した兄の命日に地下鉄で帰る途中に、兄の…
☆☆☆☆ 中学2年生の優は親の都合で田舎に引っ越す事になった。 おじいちゃんがだいぶ弱ってきて、優の事も自分の息子の博史と間違えるほど。お母さんは田舎暮らしを楽しんでいる。 都会の学校にいて塾だって行けば、東大だって目指せるのに… ここの学校は分校…
☆☆☆☆ おれは小学校6年生、山口拓馬。 趣味はなんにもしない事、特技はサボる事。 なのに、木崎の陰謀で連合体育大会の選手になるし、病気で離れて暮らしていたひとつ下の弟が戻ってきて部屋は狭くなるでとことんついてない。 弟は、なんだか妙にハイテンシ…
☆☆☆☆ 柏葉さんの他の本が気になって探したら佐竹美保さんの挿画!とっても魅かれました。イスに馬乗りになって空を飛んでる表紙!その青がとってもきれい。 紀恵は小学校5年生。三人きょうだいの真ん中。真ん中って、「妹だからお姉ちゃんの言う事聞きなさ…
☆☆☆☆ 柏葉幸子さんのイメージが、霧のむこうのふしぎな町だけしか読んでいないのに、子供向けの優しいファンタジーを書く方だと決め付けていました。 この本も短編集で表紙もかわいくて子供にどうかな、と思って選びました。 11編からなるこの本は子供より…
☆☆☆☆ 重松さんの表題含む5編。1作除けばお父さんの物語。表題の口笛吹いて 小さい頃近所に住んでいた晋さんは本当の弟のように僕をかわいがってくれた。 その晋さんに仕事上で再会する。晋さんは高校時代野球の名門校に入ったものの、暴力事件で挫折してし…
☆☆☆ 見せたくない本性? 気づいて欲しい奥底にある汚い自分? 冷めない紅茶はミステリーのような不思議な感じ。 ダイヴィング・プールは自分のなかにふつふつと沸いてくる矛盾への挑戦。 博士の愛した数式しか読んだ事のない小川さんだったので、本当の小川…
☆☆ 本に記載されているあらすじ 母は家を出、父は死んだ。 たった一人の妹は余命三ヶ月の宣告を受けている。 12歳のスンウは、妹ヨンヒの最後の望みをかなえてやろうと、 彼女の手を取り、母を捜す旅にでる。 そこに忽然と現れたのが、組織を裏切って命を…
☆☆☆☆ 本プロ青子さんの日記に魅かれ読みました。 絵描きの植田さんは辛い過去の事故で耳を悪くしてほとんど聞こえない状態。絵の道具と少しの着替えを持って、都会から高原へ移り住む。 湖のこちら側に住む人々は親切だ。 豪快なオシダさん、昔フィギアスケ…
☆☆ 第126回芥川賞受賞作 サイドカーに犬と表題作の2編 深読みできない私。ぜんぜん分からなかった。ゴメンナサイ。猛スピードで母は 母子家庭の慎はもうすぐ6年生の男の子。 学校の事も家の事も母はなんにも干渉しない。 それって僕の事考えるのが嫌な…
☆☆☆ ぼくは悪党になりたい、ぼくらのサイテーの夏、と今回笹生さんでは3作目を読みました。 この本の主人公は中学2年生の遠藤君。位置づけとしてはぼくは…とぼくら…の主人公の中間の、思春期真っ只中という感じ。 母親と二人暮らしの彼は母思いのとても良…
☆☆☆☆ 表題作含む三編収録。重松さんにはまっています。 重松さんが教育学部卒だからか学校の生徒と先生のこと、とってもよく書かれていてジーンときます。 私自身が輝かしい(?)青春を振り返る事よくありますが、カカシの夏休みを読んで、またまた、あの子…