楽園のつくりかた 笹生陽子 講談社 2005.8.25 完読 2005/08/26 14:32

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 中学2年生の優は親の都合で田舎に引っ越す事になった。
おじいちゃんがだいぶ弱ってきて、優の事も自分の息子の博史と間違えるほど。お母さんは田舎暮らしを楽しんでいる。
 
 都会の学校にいて塾だって行けば、東大だって目指せるのに…
ここの学校は分校。都会の大きな学校とは全然比べ物にならないし徒歩通学30分もきつい。
 海外の父に抗議のメールをして、父からの忠告に従い前向きに努力するが…


私も優にメールを送ります。

 <件名 すごすぎるよ優。>
 あんな父からの返事にずいぶん素直に従ってると思ったら、訳があったんだね。
 都会の学校と言ったって、自分だって真面目に人と付き合ってきたわけじゃないんだし、邪険にされるのもあたりまえだよ。
 こっちは田舎の分校だ、なんてバカにしてたけど先生だって、たった3人の同級生だって優の事、大切にしようとしてくれてたのに。ほんとのこと言えてないから、優自体、事実として受け入れられなかったから、素直になるの照れくさかったんだね。
 勉強だって、何だって、自分のやる気しだいなんだよね。
優があるはずないって言ってた楽園だって、自分次第って事。
説教じみてきたのでこのへんで終わります。お元気で、さようなら。

 Ps.おじいちゃんと挿し木した梨。食べてみたいな。


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秋峰 桜 > 面白そうですね〜。
まだ笹生さんの本は読んだ事はないのですが、読んでみたいとおもいます^^
読んだらまた感想書きに来ようとおもいますね。 (2005/08/27 13:48)
すもも > 笹生さんの本は、どれも似たような材料で創られていて、少しずつ調味料やスパイスの配合を変えて、ちがった料理に仕上げている感じがします。これからどういった方向にいくのか楽しみな作家さんです。 (2005/08/27 16:21)
three bells > 秋峰さん、ズバリすももさんの仰るようにおいしい料理ばかりです。爽やかな少年たち。私好みなんです。

すももさん!本当に笹生さん注目していきたいです。似た材料…なんですが楽しませてくれますよね。 (2005/08/27 21:26)