きのう、火星にいった。 笹生陽子 講談社 2005.8.25 完読 2005/08/26 13:38

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 おれは小学校6年生、山口拓馬。
趣味はなんにもしない事、特技はサボる事。
なのに、木崎の陰謀で連合体育大会の選手になるし、病気で離れて暮らしていたひとつ下の弟が戻ってきて部屋は狭くなるでとことんついてない。

 弟は、なんだか妙にハイテンション。
体育大会に立候補した他のクラスのでくちゃんはやる気満々でおれを練習に誘う。
ああ、調子狂っちゃうなあ…

 拓馬はサボっていたって勉強もできるし、運動も一生懸命しなくたってなんでもできる。だから余計みんな冷めた目で見てしまうのだろう。でも一生懸命がかっこ悪いなんて思っていない、一生懸命の気持ちよさを知らなかっただけ。
本気の出し方忘れないうちに、本気になれてよかったね。
 

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nanao > 木崎の気持ちがよく解りました。
出来る奴がサボるのは許せません。
と言って自分はどうなんだと言われそうですが。 (2005/08/26 18:34)
three bells > nanaoさん、「できるヤツは、なぜこんな事ができないんだろうって俺の事見てるよな…」と思って意識してしまうんですよね。
(2005/08/26 21:29)
まゆ > いるいる、こういうヤツ・・・と思いながら読んでいました。頭に来るけど、拓馬のことは憎めないです。 (2005/08/26 22:27)
three bells > まゆさん、私も熱くなるタイプが好きなので人生なめた風の初めは心配でした。拓馬はシャイなんですね。
でくちゃん系の復活話はよくありますが、拓馬の変化はとても良かったと思いました。 (2005/08/27 11:18)