魔女モティ 柏葉幸子 講談社 2005.8.24 完読 2005/08/24 23:10

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柏葉さんの他の本が気になって探したら佐竹美保さんの挿画!とっても魅かれました。イスに馬乗りになって空を飛んでる表紙!その青がとってもきれい。
 
 紀恵は小学校5年生。三人きょうだいの真ん中。真ん中って、「妹だからお姉ちゃんの言う事聞きなさい」「あなたはお姉ちゃんなんだから我慢しなさい」って言われてとっても損な存在。
お使いを頼まれるのは私。下の弟ばっかりかわいがるお母さんなんて…
今日だって私の誕生日なのに忘れちゃってるみたいだし…家出してしまおう。
 行く当ても無く公園のブランコに座っていたら黒猫に声をかけられた。ある人が家族の名目で必要としているから娘になってほしい。嫌だったらすぐ帰ってきてもいい、とのこと。行く当ての無い紀恵は、猫の依頼を受ける事にする。
 猫が言ってたある人は魔女モティ。猫がお父さん役にスカウトした人はドジでみんなからニドジと呼ばれサーカスをくびになったピエロだった。
 日本のどこかの不思議な空間にある“クロワッサン島”で3人の生活が始まる。

 魔女モティは魔女の学校の落第生。ズバズバ、ズケズケものを言う、竹を割ったような性格で好感がもてた。ピエロのニドジも思いやりのある暖かな人。猫の人選すごい!
 島の人々とのハチャメチャなふれあいで3人はお互いを認めていくし、紀恵は本当の家族の中の自分について考えていく。
 紀恵、素直で好きだよ!

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ぱせり > 柏葉幸子さん、「ファンファン・ファーマシィー」しか読んだないんです。それもはるか昔で…。いつか読んでみたいです。 (2005/08/25 07:03)
three bells > ぱせりさん、私は柏葉さんの「ファンファン…」を読んでいません。紀恵の自分の主張がはっきりしている所が好きでした。楽しいですよ。 (2005/08/25 13:15)
カルミア佐竹美保さんの表紙の青、とってもきれいですね。柏葉幸子さんってはじめて知りました。面白そうですね。兄弟ばかりかわいがる…って気持ち、わかりますね(笑) (2005/08/25 19:57)
nanao > お姉ちゃんは損だといっている小5の娘に読ませたいですね。 (2005/08/25 20:17)
three bells > カルミアさん、千と千尋の神隠しの元になったと言われている“霧のむこうのふしぎな町”がデビュー作でほんわかした日常のファンタジーを書かれます。
nanaoさん、娘さん小学校5年生、紀恵の相談相手にジャストなお歳ですね。 (2005/08/25 21:22)
あさがお > 柏葉さんは小学生のころ大好きでよく読んでました。これとても面白そうですね。黒猫に魔女にピエロにクロワッサン島・・設定にすごくそそられます。しかも表紙は佐竹さん!!さっそく本屋で探してみます♪ (2005/08/26 01:39)
three bells > あさがおさんファンタジーには佐竹さんですね♪中の挿絵も佐竹さん。かわいいですし、お話も膨らみます。 (2005/08/26 12:58)
秋峰 桜 > 魔女モティ、私も読みましたよ〜!!
佐竹美保さんの絵と「魔女」というのに魅かれてしまいました。笑
最後、もとの世界(?)に戻って公園にいる時に家族達が探していてくれたのがとても感動的でした。
あと、モティが紀恵がいなくて寂しがっている所も^^ (2005/08/28 17:11)
three bells > 秋峰さんモティとニドジは補いあって本当の夫婦みたいですよね。最後のプレゼントは紀恵の使わないけれど強い味方になると思います。 (2005/08/28 23:23)