2005-01-01から1年間の記事一覧
☆☆☆ スメバミヤコと父親の体や仕事が原因でヒロシは小学校入学を新しい土地で迎えることになる。 ヒロシの小学校生活の中での色々がつまった物語。時代が1970年代で、この時代の小学生の方が私の身近な小学生よりもずいぶん大人びて感じる。 ヒロシは一…
今から60年前日本では戦争は日常の事。 731部隊とは、日本陸軍が生んだ世界最大規模の細菌戦部隊。国際条約違反を承知で、生物学と医学の知識を兵器にし、生きながら解剖したり、人体実験を行った 悪魔の部隊 と記されています。 この部隊の少年隊に1…
☆☆☆☆ この本も重松さんらしさを感じました。 少年白石きよし君の小学校から大学受験までのとても大切な物語。 重松さんが自分に良く似た主人公で物語をつくった。 それは遡った日記のようにも思えるし、残したい思い出を確認しながら自分のために綴ったよう…
本プロ皆さんの高評価で期待しすぎて読んでしまうと、醒めて見てしまうのでは…と勝手に思って、気持ちを抑え気味に読みました。 3作とも私好み。 優しい音楽は、千夏とタケルのお互いが出会ってから変化していく気持ちがとても優しい。 タイムラグは、美雪…
はっきり言ってショックでした。 私は自分の事しか考えない質だからすぐ、じぶんの子供に重ね合わせてしまって、もうちょっと早く幼児期の過ごし方をしってたら…なんて思いました。 この本でいちばん印象に残ったのは、「いま、こどもが退屈を求めることは一…
☆☆☆☆ 田口ランディさんが、ひきこもっている友達の子供にむけて書いた手紙、計10通が1通1章のようにしてまとめられている。 なにごとにも深く考えている田口さん。 その田口さんが友人の17歳の少年に対して真剣に書いた手紙は、まるで17歳のための哲…
☆☆☆☆ 常野をふるさとに持つ不思議な力を持った人たちの短編のような長編のような…。 ひとつひとつは独立していても違う章でまた登場したり、とても読ませてもらいました。 ミステリーっぽく感じるのもあり、ぞくっとしたり。 私は初めに納められている“大き…
☆☆☆ 主人公は高校1年生のかじお。とってもスローモーな男の子であだ名はモー。のんびりとした釣りが好き。 いつもの釣り場で友達ができた。それはロシアの外国人ですごく丁寧な日本語を話す人。小生は名乗るほどのものではございません…と言うので、勝手に…
表紙の写真から惚れ惚れしました。 工藤直子さんがステキな“おはつ”の写真に一つ一つ言葉をつけています。 「まいにち おんなじみたいだけれど まんまるく目をあけてみつめたり じっと耳を澄ませて聞き入ったり してみると… 見慣れたはずのコーヒーカップが …
☆☆☆☆ この時期思い出すのがこの本です。 おとなりのともこおばさんの家はいつも子供でにぎわっています。おおきい子供たち4にんを連れてキャンプに出かけることにしました。 まだ小さいなほちゃんも皆と一緒に連れて行って欲しいと頼むのですが、まだ自分の…
☆☆☆☆☆ ぱせりさん、nanaoさんそろって★5!ぜったい読まなくては…側にあるのに(滝汗)やはり感動しました!リトル・トリーは自然の声を聞き共存している祖父母の姿からいろいろなことを学ぶ。 祖父母たちはリトル・トリーを一人前の仕事のパートナーとして…
☆☆☆☆ 恩田さんの学生モノ。青春と言ってしまうには軽すぎて、この青春の中にいる4人に悪い気がしてしまう。 場所は伝統ある男子寮の中でのできごとで、景色としては狭いはずなのに4人関係はどんどん深くなり、それが個人としても自分を確認することになっ…
☆☆ 15歳の女の子が書いた小説。Lな気分と苺の砂丘の二編。 Lな気分は、構想が奇抜でどうなるのかな…と思っていたら終わってしまい、うすっぺらい感じがしました。 話題になっていたので期待しすぎたのかもしれません。 苺の砂丘は、中三受験生の夏休みを…
わたし(作者)の目で観察した自然の感動がつまっている絵本だと思います。山の奥から新しい川が生まれ、どんどん下流に向かいます。勢いが無くなりゆっくりになると、そこは生き物にとって人間の踏み込んでいないとても住み心地の良い場所です。 作者は小さ…
☆☆☆ またまた大変な災いを持って夜叉丸おじさんがやって来ました。 ユイは、夜叉丸おじさんが厄介な事をしてくれて、きょうだいや、宿題の漢字ドリルを借りに来た優香ちゃんまで巻き込んで!! 自分勝手だしすごく怒っています。 私もユイの味方です。100%…
☆☆☆ やさしいファンタジー。 ホームコメディータッチファンタジー。 5人家族のシッチャカメッチャカ。 小学校五年生のユイはパパとママ弟のタクミ妹のモエの五人家族。ママが狐なのを除けばごく普通の家庭。すごい秘密。 ママは新月の夜になると、人間でい…
☆☆☆ 上の赤の章、下の青の章とあるファンタジーです。 あらすじタイファン大陸のなかのディアンスン共和国に住む12歳のサジュエは、魔導師の家系に生まれたのに魔法は大の苦手。 夏休みにディアンスン共和国でもキアナン地方に住むおじいちゃんのところで…
☆☆☆☆ 先日、長新太さんが亡くなりました。とっても残念です。この本は長さんの挿絵がとてもやさしいので大好きです。星一面の海に眠れないイルカがヒトリ。「ああ。星がいっぱい。……なんてしずかなんだろう。さびしいくらいだ」 「さびしいくらいしずかだと…
☆☆☆ これも“よりみちパン!セ”シリーズです。 田口さんを初めて読みました。 まゆは中学3年生の女の子。おばあちゃんが不思議な力を使い治療院を開いていて、そのお手伝いをよくしています。やっぱり、ここでもおばあちゃんの力が大きい。親子より一歩離れ…
☆☆☆ ヤングアダルトのための理論社のシリーズ“よりみちパン!セ”のなかの1冊。 中高生が投稿してきたものに、重松さんが答えてくれています。答えがとても分かりやすく、思春期の子どもが素直に納得してくれそうな気がしました。 うちの子供のそばにも、も…
☆☆☆ 児童書の「ハッピーバースデー命輝く瞬間」をだいぶ前に読んでいたからそれとどこが変わっているのかしら?と手にとりました。気づいた違いは、母が勤める会社の上司が登場した所でしょうか。その上司がズバズバものを言うのにはちょっと気後れしました…
☆☆☆☆ パーラは 上巻 沈黙の町、下巻 古城の秘密 からなっているファンタジーです。詩や言葉が重要で、語り部が職業として必要なシレンチアの町。パーラは詩を一度聞いたら覚えてしまう才能があった。ソネットという、はじめの二節は四行ずつ、後の二節は三行…
☆☆☆☆☆ 湯本さんの本は夏の庭だけ読んでいました。他の作品も皆さんの投稿を拝見して、梅雨時ですが読みたくなりました。 秋のやわらかな光で金色に輝くポプラのすばらしさは、空気がひんやりとしているほうが実感できたかもしれません。 私は小学校2年生の…
☆☆☆☆ 2001年から2004年における、イチロー選手の各メディアでの発言をまとめたもの。イチロー選手はいつも自信にあふれていて、さりげなく、そつなく野球をしていると思っていました。 イチローだからできるんだ、イチローは天才だからこなせるんだ…
☆☆☆ 登場人物 主人公は17歳の誕生日を迎えた理穂は世間がダメ高校と認める稲野原高校の2年生。美咲、如月、スウ、ケイ、綾菜、如月の兄の睦月、理穂の弟真央そして、犬の染子。 それぞれどうでも良いように見えて、いろんなこと自分に正直に答えが出せる…
☆☆☆☆ こんなに悲しくて良いのでしょうか?誰がこんなにしてしまったのか。 いつから歯車が回り間違えていたのか。もし時間が戻るなら、 どこからか、やり直すことができたのだろうか。 どこで気づいてやり直しても結果は同じような気もする。 シュウジの運命…
☆☆☆☆ 昔つきあっていた人に久しぶりに会ったら、来月幼馴染と結婚するという。それを聞いてからというもの、どんどん体がおかしくなってしまって、セルフ・ロデオマシーンのようになり救急車で運ばれる羽目になった。 動悸が激しく胃の調子も最悪。医者を転…