きよしこ 重松清 新潮文庫 438 2005・8・4 完読 2005/08/04 20:05

☆☆☆☆
 この本も重松さんらしさを感じました。

 少年白石きよし君の小学校から大学受験までのとても大切な物語。
 重松さんが自分に良く似た主人公で物語をつくった。
それは遡った日記のようにも思えるし、残したい思い出を確認しながら自分のために綴ったように感じる。

 きよし君は、小学校で転校5回。中学校で野球部に入って転校の落ち着いた頃、友達との共通の思い出話ができる事の嬉しさ、よくわかります。
 実は私も小学校で7回転校しました。きよし君のように鮮明に覚えている事はないです。ただ、転校生って持ち上げられて何かの係りをやる羽目になるか、いじめにあうか、楽しかったな、と思う学校は2校くらいでした。

 子供から大人の入り口まで、自分はどんな風に生きてきたかな、きよし君の成長を読んで自分のことを振り返りました。

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まゆ > 好きです、この話。転校したことはないけれど、吃音とか他人事じゃないし、何より「自分の気持ちを伝えること」について、作者が真摯に語っているのが胸に響きました。 (2005/08/04 20:44)
three bells > まゆさんの本プロ日記で魅かれて読みました。わたしは、この本の大切な所が書けていなくて、まゆさんのレスに感謝です。へたでもいい。自分の気持ちを伝えるのは難しいですね。“話したいあいての心の扉は閉まっていても、鍵はかかっていない”響きますね。 (2005/08/04 21:38)
three bells > nanaoさん、この物語が事実なのか、架空なのかはさておき、吃音の事とか子供の気持ちに気づかされました。違う事でもきっと、もっとデリカシーの無い声かけをしてしまってるんだろうな。 (2005/08/04 23:50)
three bells > もとみやさん、レス消されてしまわれたのですか?
私は単純だからか、たくさんの年齢層に受け入れられる作品だとおもっています。もとみやさんの感想聞かせてくださいね。アップお待ちしています。 (2005/08/04 23:53)
もとみや > 僕のレスが[24]へのものだと気づいていただいてよかったです。 (2005/08/06 11:36)
nanao > 一つ消したつもりが2つとも消えてしまいました。
子ども時代は、作品に出てくる女性教諭のような目で、転校生は障害を持った友達を見ていました。これを読んで、間違ってたなと気付かされた次第です。 (2005/08/08 12:03)
れんれん > 重松さんの引き出しには色々なタイプの小学生の子供の気持が詰まっていますね。この本、昔小学生だった頃の息子に寝る前読み聞かせたことがあります。親の方が眠くなって途中でいつもぐじゃぐじゃになってしまいよく覚えていません。もう一度読んでみたいです。 (2005/08/08 17:29)
three bells > nanaoさん改めてありがとうございます。
れんれんさん、重松さんすごいですよね。私は自分の子供のことすら、色々考えてやれてないような気がします。 (2005/08/08 21:23)
ケイ > こんばんは〜three bellsさん、とても深いところで、こどもの気持ちを考えてらっしゃいますね。そうなんですよね。デリカシー。時々、裏目に出たり。そんなことも全部、おとなになって振り返れば、それぞれに幸せだったらいいかなあ。と思ったりします。七回の転校、大変でしたね〜こどもたちって、本当にすごいです。がんばっています。。それでは、、また。 (2005/11/02 19:01)
three bells > ケイさん、ありがとうございます。子どもの頃は今がいっぱいいっぱいで自分だけの世界にはいってしまいがち。今になっては思い出の一つなのに。転校は大変なようで「野ブタ。…」の小説のようにキャラ変えもできて楽しい事もありました。 (2005/11/02 22:58)