日本にも戦争があった 731部隊元少年隊員の告白 篠塚良雄・高柳美知子 新日本出版社 ¥1365 2005・8・2 完読 --- 2005/08/06 16:06

 今から60年前日本では戦争は日常の事。
731部隊とは、日本陸軍が生んだ世界最大規模の細菌戦部隊。国際条約違反を承知で、生物学と医学の知識を兵器にし、生きながら解剖したり、人体実験を行った 悪魔の部隊 と記されています。

 この部隊の少年隊に15歳で志願した篠塚さんに高柳さんが、以下の事を尋ねまとめています。
 
 *15歳で志願した理由
 *少年隊での日々
 *作業内容
 *今、証人としての活動を続けている意味

 まだ15歳。今で言えば中学三年ごろでしょうか、自分の命を懸け国を守るために幼馴染と三人で志願し入隊するのですが、幼馴染も感染し、人体実験にまわされていたり・・・
喉の奥が苦しくなるほど壮絶な事が書かれてあります。
戦争…その頃は戦争という宗教に洗脳されていくしかない事態、仕事の内容なども騙され正当化されて人間としての心を捨てないとやっていけない仕事でした。
 篠塚さんはいいます、人間から鬼へ、そして人間へ、ひとつひとつたしかめながら語ったと。
 憲法9条の大切さ、二度と繰り返してほしくない戦争のために悲痛のありのままを語ってくれています。




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もとみや > 731部隊の人体実験はおぞましいです。許せない。
ただなぜ、731部隊の関係者が東京裁判で裁かれていないか・・・ここのところにも戦争の暗部がありますね。
それから、three bellsさん戦争は宗教ではないですよ。外交の最終手段です。 (2005/08/02 18:19)
nanao > 日本全体がオウム真理教に支配されたいたような時代ですね。
そうでなければ丸太の呼ばれた犠牲者たちに、あれほどひどい事はできないでしょう
元隊員や元幹部たちがその研究データを元に、戦後の日本の医学会に復帰していくんですね。大手製薬会社の社長になった人もいますね。
そういう人たちが口を閉ざして、15歳で志願した人たちが口を開く。ここに戦争の真理を見る気がします。
(2005/08/02 19:55)
three bells > もとみやさん戦争は宗教ではありませんね。不快に思われた方いらっしゃったらお詫びしたいです。
nanaoさん背景など深く知らなければいけないけれど、本当に自分が無知な事がわかります。戦後60年。悲しくて目を逸らせていた気がします。 (2005/08/02 20:27)
もとみや > three bellsさんこんばんは。今日この本を読みましたが、この本はいけない。
こういう本を子供に読ませないように良識ある大人は注意しなければなりません。なぜだかわかりますか? (2005/08/04 22:04)
three bells > もとみやさんごめんなさい。携帯でレス見たので、きよしこのほうへのレスだと勝手に勘違いしていました。ナント早とちり(汗)きよしこの所に書いたわたしのレス笑ってくださいね。
ご質問の件、わからないです。高柳さんも先生をなさっていて、間違った歴史を子供に教えたくない気持ちを持ってらっしゃると感じましたが。… (2005/08/05 23:07)
もとみや > なぜこの本がいけないかというと、?なんといっても内容が残虐。本書はどう考えても判断能力をもたない小中学生に読ませる内容ではない。ひととりの学習を終えた高校生以上になって知ればいい内容です。それを児童書の装丁をとっていること自体が悪質です。?子供をターゲットにしているのは戦争の真実を伝えるということを大義名分にして、残虐な国日本という意識を植え付け、社会や、国に対する愛情をもたないように刷り込んでいく、左翼イデオロギーの戦略が意図されているからです。?その一方で「鬼」から「人間」へ変われたのは中国共産党の教育のおかげという宣伝のために篠塚さんの体験、証言が利用されています。
以上のようなところがこの本を警戒する理由です
three bells さん、この手の本を読むときは鵜呑みにすることなく、注意して読まれることをおすすめします。
子供さんたちにはこのような本ではなく、夢を育む本を選んであげてください。 (2005/08/06 11:32)
three bells > もとみやさん、本当におっしゃる通りですね。ご指摘感謝します。 (2005/08/06 16:21)