ポプラの秋 湯本香樹実 新潮文庫 ¥400 2005・6・28 完読 2005/06/30 19:31

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 湯本さんの本は夏の庭だけ読んでいました。他の作品も皆さんの投稿を拝見して、梅雨時ですが読みたくなりました。
 秋のやわらかな光で金色に輝くポプラのすばらしさは、空気がひんやりとしているほうが実感できたかもしれません。

 私は小学校2年生のときから両親の都合で祖母と二人で住まなければなりませんでした。
 おばあちゃんといっても遠くに住んでいたので頻繁に会うことが無く一緒に住むのは抵抗があったのを覚えています。いいえ、この本に出会って自分の細かい感情を思い出したのかもしれません。

 主人公の千秋とは血縁関係が無く、突然引っ越すことになったポプラ荘の大家さんであるおばあさん。子どもに媚びたように話す大人では無く、ちょっと無遠慮な接し方が閉じ込みかかった千秋には、気を使うことなく居心地が良くなったのでしょうね。

 この本の中には書かれていないはずの自分自身の物語を読んだ気がしました。

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もとみや > three bellsさんこんばんわ。
日記を読ませていただきながら、小学生のthree bellsさんが離れて暮らすご両親に手紙を書くことによって寂しさを克服しているような情況を思い浮かべていました。(僕の勝手な想像なので許してね!)
今の僕にとっては本プロに読んだ本の日記を書くことが手紙を書くことと同じような効果を持っているような気がします。 (2005/06/30 21:45)
three bells > もとみやさんおはようございます。
そうなのです。私にもかわいい時代はあったのです。(笑)本当は父の死を受け止めていく母子と、素敵な媒体のおばあさんの心情がメインだと思うのですが、どうしてもおばあさんにひっついて庭を掃くところなんかが私にはどっしりと…
今までは読んだ本を、良かった、まあまあ、に分類しているだけだったのですが、読書日記を書くことで気持ちが整理でき、自分勝手な文にこうしてレスしていただけるのがとっても嬉しいです。 (2005/07/01 08:28)