ハッピーバースデー 青木和雄・吉富多美 金の星社 2005・6・22 完読 2005/06/29 09:33

☆☆☆
 児童書の「ハッピーバースデー命輝く瞬間」をだいぶ前に読んでいたからそれとどこが変わっているのかしら?と手にとりました。気づいた違いは、母が勤める会社の上司が登場した所でしょうか。その上司がズバズバものを言うのにはちょっと気後れしました。

 「おまえ生まれてこなきゃよかったな。」と兄。
 「あすかなんて、生まなきゃよかったわ。」と母。
傷つき、声を失ってしまうあすかは、祖父母のところで過ごすうちに心を取り戻す。内容は変わっていませんでした。

 やっぱりまた泣きました。おじいちゃんの言葉に感動し、あすかの母静代に自分を重ねて振り返った本でした。
 「自分の側から見ているだけでは、物事の真理を見落とすぞ。相手をしんじること、許すことは、自分を大事にすることでもある。」
 「人生に無駄なことなどない。無駄と思われることにも深い意味があるのだ。」
 
 人が成長するのは人同士のかかわりからなんですね。