ごきげんな裏階段 佐藤多佳子 理論社 2005.9.8 完読 2005/09/08 15:03


☆☆☆
 図書館に佐藤さんの本を探しに行ったら、こんなかわいいメルヘンを書かれているのをみつけてうれしかったです。
 理論社のメルヘン共和国と題され、江國香織さん、岩瀬成子さんらも書かれているみたい。
 
 みつばコーポラスの裏階段で起こる不思議な出来事3篇。

「タマネギねこ」
薄気味悪い裏階段でかわいい茶トラの野良猫のお話。
ペット禁止だから家の中では飼えないから裏階段でエサをやる学。子猫は学ぶの嫌いなタマネギが大好物。裏階段に急に生え出したタマネギをぜーんぶ食べてしまった猫は、奇妙な姿になってしまって・・・

 動物は人を変えてしまうくらいの魅力があって、嫌がってたお父さんやお母さんまで、親身になって猫の世話をする所がすごくわかるな。

「ラッキーメロディー」
裏階段で見つけた蜘蛛は5センチくらいある蜘蛛で人間の言葉をしゃべる。蜘蛛は2種類笛を持っている。ドクダミの笛の音を聞いたら不幸な事が次々訪れて…

 小さい家蜘蛛はかわいいけれど、こんな大きな増してしゃべるなんて!想像しただけで背中が寒い!
 昔子供が赤ちゃんだった頃の教育テレビで放送していたスパイダーのアニメを思い出した。

「モクーのひっこし」
 裏階段の使われていないダスターシュートに住む煙のお話。

 最後にはタマネギねことお話がつながって、めでたしめでたし。
めでたしめでたしで終わってこそメルヘンって感じです。

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すもも > ごく初期の佐藤多佳子さんですね。内容、すっかり忘れてました。再読してみたくなりました。 (2005/09/08 16:42)
three bells > すももさん、かわいかったです。こんな事が起こったら大変だけど、きっと大人より子供のほうが受け入れてたのしんじゃうのだろうな。 (2005/09/08 16:55)