猛スピードで母は 長嶋有 文藝春秋 2005.8.12 完読 2005/08/12 16:52

☆☆
第126回芥川賞受賞作
サイドカーに犬と表題作の2編

 深読みできない私。ぜんぜん分からなかった。ゴメンナサイ。

猛スピードで母は
母子家庭の慎はもうすぐ6年生の男の子。
学校の事も家の事も母はなんにも干渉しない。
それって僕の事考えるのが嫌なの?って事でもないと思う、と感じてる慎。
仕事も頑張っているお母さんが結婚すると言い出した。けれど結局破談のなるのは僕のせい?

 慎の気持ちは分かる。
でも母の
「親の反対を押し切ってやった事は、結婚してあんたを産んだことだけ。なんでもやりな、私は何にも反対しないから」
この言い分は本の表面しか分かってないからか、私には放任しすぎに思えた。
母のアンテナは他に向いて子供の不安を感じていない。

 親は子供のためと思い、おせっかいもハナハダシイだろうけど、おやの気持ちも言って、子供からも反発しながらでも自分の気持ちも伝えて解りあうほうが良いと思う。

 実際、考えをぶつける事はパワーがいるし、毎日平和に過ごせれば…と願っているのですけれど。

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ケイ > こんにちは〜長嶋有さんのこの本、独特ですよね。童話みたいにさらりとしていて、それでいいの〜といいたくなる感じ。只、母親が
とてもかっこよかったな。猛スピードの方の。こどもの視線。上手だなと思いました。芥川賞。この頃から変容してますね。どうなっていくのかな。全般にもう少し深みのある作品を選んで欲しい私です。難解というのとも違うのでしょうが。
全部読んでませんが。。芥川はどういうかしら?意見が聞きたいです。ふふ。 (2005/08/13 15:05)
ミワ > three bellsさん、こんにちは。積読中でまだ読めていないのですが、本プロさんでもう〜んという感想の方が多いですね。
親や子どものお話って難しいなと思います。母が好きなようにやっているお話というと山田詠美さんのを思い出すのですけど、それとはまた違う雰囲気のようだし・・・。うだうだ言っていないで読もうと思います。 (2005/08/13 15:52)
three bells > ケイさん、こんにちは!身近に中学の国語の先生がいるのですが、芥川賞は読まない事にしているとのこと。私も読書暦が浅いので分からないのですが、がっかりするのは寂しいです。
ミワさんこんにちは!親はこうあるべきと思っている訳ではないのですが…ミワさんの感想楽しみにしています。 (2005/08/13 17:58)
ケイ > こんばんは〜身近に中学の国語の先生!うらやましい環境ですね。。こどもたちにとってはどうかなあ。ふふ。確かに、最近のこの賞は、読めないのかもしれませんね。言葉に深く関わった方々は。それも残念です。芥川らしい賞にして欲しいなあ。またね♪ (2005/08/13 21:47)
nanao > 芥川賞について、ひとこと。
やはり売り上げ向上のために直木賞ともどもあるので、商業本位で選考されているようです。
しかも受賞しても売れない場合もある。
今後はどうなっていくのか心配ですね。 (2005/08/14 14:47)
three bells > お返事遅くなりました。
ケイさん、その先生は「宮沢賢治を読むとどうしても眠たくなるのー」と言って瀬尾まいこさんの本お薦めしたらはまって全部読み、今は森絵都さん。楽しい方です。
nanaoさん、初めに、賞を取っ掛かりに本を手にする人があると思うのです(私も本プロを知る前にはそうでした)読書って向いてないな、と感じてしまうと残念ですよね。
歴史は無くても、本屋大賞はその点注目したいなと思います。 (2005/08/15 10:33)