一千一秒の日々 島本理生 マガジンハウス 2005.9.2 完読 2005/09/03 21:52

☆☆☆☆
短編七編。でも、すべてつながっている。

風光るを読んで、哲は、分からない人だった。
自分で別ようと決めた彼女を抱けるんだ…
単にそこだけが嫌だった。でもそれは、4年という時間なのかな。

風光るを最初に、登場してきた人物を拾って次のお話が始まる。
まるで一秒一秒大切に過ごす日々を一枚のキャンパスにして作者が次々と色をつけていく。
時間が過ぎるのはゆっくりゆっくりと。
大切に色を付けられて登場人物に立体感がでてくると、後ろの背景が途切れることなく繋がっていく感じがとても好きだ。

登場人物すべて、個性的な感じを受けたし、みんな嫌いじゃなかった。
とくに針谷君には、自分に自信が無い人ほど、自覚してない強さがあって好感がもてた。

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nanao > 私も針谷君よかったです。
身近に感じられました。 (2005/09/04 08:00)
three bells > nanaoさん、一紗も見る目ありますよね。 (2005/09/04 21:19)