スキ・・・ ミンヌ作・ナタリー・フォルチェ絵・森絵都訳 くもん出版 2005.9.16 完読 2005/09/16 21:28

表紙はとてもかわいい女の子の絵。
だぶだぶのママのハイヒールを履いて楽しそうに踊ってる。
この本の中は女の子のスキでいっぱい。

女の子のお母さんもお母さんの友達も、みんな女の子に楽しいユーモアで接してる。気持ちに余裕があるんだな。

スキを紹介すると…

  横断歩道を渡るとき、白いしまの上だけを踏んで、
  はみださないように歩くのが好き。


  ひざこぞうをすりむいて、かさぶたが治りかけたころ、
  そうっとそれをはがすのが好き。

  ザザおばさんにもらったイヤリングが良く見えるように、
  両手で髪をかきあげて、耳をだすしぐさが好き。

大げさな好きではなくて、身の回りのほんの小さな自分だけのスキ。
気持ちが下降気味なときはスキをたくさん見つけて、良い事を磁石のように吸い付けたい。
森さんが惚れこんだ絵もかわいくて、森さんのあとがきの言葉を借りて言うと「まだ世界に飽きを感じていない少女たちのみずみずしい感動」がつまってる。

おまけに付いてるハートの栞もかわいい。

ちいさなスキはちいさな幸せ。
たくさん感じて一日過ごせたらいいな。


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青子 > three bellsさん、かわいい本みたいですね。横断歩道の白いしましまの部分だけを踏んで歩くのって、子供ころしたことありますよ。あと、市松模様の同じ色のタイルだけ踏むとか。なんだか懐かしいです。今考えるとどう見てもガラクタにしか見えないものが、スゴイ宝物だったり。そういうスキをどんどん忘れてしまうのがオトナなんですね。 (2005/09/17 00:24) ゆんゆん > なんて素敵な題名!私も読んでみたいです。いろんなスキいいですね (2005/09/17 08:23) three bells > 青子さん、自分の子供見ていても来年は中学生だというのにポケットに石ころが入っていたり。彼なりのスキを見つけてきたのでしょうね。スキが見つかるとあったかくなります。 (2005/09/17 11:21)
three bells > ゆんゆんさん、自分しかわからないスキでOK。秋はスキがたくさん見つかりそう、散歩に出かけたくなります。 (2005/09/17 11:23)
ぱせり > うわあ、これって、絵本でしょうか。ご紹介の「スキ」って、うんうんとうなづきたいことばかりです。「身の回りのほんの小さな自分だけのスキ」なんて素敵なんでしょう。わたしも読んでみます。 (2005/09/17 13:09) three bells > 森絵都さんが初めて日本語に翻訳して紹介されたフランスの作家さんと、アメリカの人でフランスで活躍されている挿絵画家さんからなる小さい絵本ですが、小さい子供向けではありません。大人が忘れていた純粋な時を思い出すためのものかなと思いました。 (2005/09/17 18:45) カルミア > わあ、かわいい本みたいですね! 「良い事を磁石のように吸い付けたい」ああ、なんだかほんわかと優しい気持ちモードになってきました。 (2005/09/18 17:48) three bells > ステキな本です。カルミアさんも是非読んでみてもっとほんわかして下さいね。 (2005/09/19 07:38) キイロイトリ森絵都さんの訳なんですね。大人になると子どもの頃の気持ちって忘れてしまいがちです。。。なんだか癒されそうな絵本ですね★ (2005/09/21 20:50) three bells > キイロイトリさん、自分だけのスキを書き留めていきたくなりました。そして自分の子供のスキも観察して発見すると、おかしくて笑っちゃいます。(パンの耳を全部食べてから白い所を食べるとか) (2005/09/21 21:36)