エイジ 重松清 新潮文庫 2005.10.15 完読 2005/10/15 23:57


☆☆☆☆☆
 来年中学生になる息子を持つ私必読であろうこの本を求め本屋さんに走りました。

 必読ですね。ここに書かれている事は中学生の感じたことの本の一部ではあるだろうけれど。エイジのように思考力、想像力豊かな子どもに育って欲しいなあなんて思いました。


 先日、朝から子どもと言い合いになりお互い気まずく見送った後から読み始めました。
『母の「こうしなさい」や「それはやめときなさい」はぼくの「こうしたい」や「そんなのやりたくない」といつもくいちがってしまう』
エイジの言葉どおり我が子も思っていたのでしょうね。

 「わからない」と「わかる」の気持ちの中でどんどん沈んでいくエイジ。
あまりの題材の難しさに、このままこの小説の終わりは来るのだろうか心配になったけれど、きつい冗談のツカちゃんや理屈こねのたもっちゃん、がんばる岡野くんそして相沢さんがエイジの硬くもつれた気持ちをやわらかくしてくれたと思う。

 最後は空がどんどん開けていくような重松さんらしい終わり方て最高!
自分の心で感じて大人になっていくんですね。
親の力なんてほんのわずかかもしれません。家は帰って来たい場所であるように親の私は元気でいようと思いました。
 

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北原杏子 > 重松さんの本も最近、ちょっと気になってきてるんですが。どれから読めばいいのかわからなくって。でもこの本、評価5だなんて高いですね。重そうな内容ですが… (2005/10/16 01:36) キイロイトリ > エイジは素直でまっすぐな少年ですね。子どもはいないけどこんな男の子が子どもだったらいいなぁと思います。難しいところは苦手なので小説を読んでいて「わからない」と「わかる」の部分は正直、ちゃんと理解できなかったのが残念なところ。息子さんの思春期の時期に出会われたのはうらやましいなぁと思います。深く読まれてる感じがします。 (2005/10/16 20:16) three bells > 杏子さん、☆5は自分の子どももこんな年で身近だったせいもあります。内容はおもたいです、でも明日に繋がる終わり方に救われます。重松さんはたくさん書いてらっしゃるので少年物らしき本から読みたいなと新旧問わずに読んでいます。男性作家さんなので父側の心情が深いと思います。 (2005/10/16 20:24)
three bells > キイロイトリさん、エイジはよく考えている少年ですよね。たもっちゃんにも一目置かれるくらいですもの。ツカちゃんも好きでした。 (2005/10/16 20:29)
EKKO > three bellsさんも読まれたんですね〜何だか「エイジ」を通じて「男の子の親」の輪が広がっているようで嬉しいです♪うちは長男が中2でまさにエイジと同じ時を生きています。この本はとても心に響きました。表面は冷めていても、内面ではとても一生懸命なエイジがひたむきでとても良かったです。 (2005/10/16 23:53)
よう > いいですよね、この本。重松さんの作品って多く読むのですが、読んでうなずいて、心にしみわたって、安心して忘れてしまうようなことも少なくないです。だからくり返し読める、読みたくなるということもあるのですが。家に帰ったらもう一度この本を読んでみます。 (2005/10/17 04:04) three bells > EKKOさん、エイジは色々考えれる子どもでしたね。自分が14歳の頃もっとぼんやりしていました。ひたむきなエイジのような同級生もいたかどうか…いたらきっと惚れちゃってますね。 (2005/10/17 18:12)
three bells > ようさん、ようさんはまだまだエイジの年に近いから実感できるかもですね。また年を経て親の年に近づくと分かる事もかわってくるでしょうし、再読したい作家さんですね。 (2005/10/17 18:16)