てるてるあした 加納朋子 幻冬舎 ¥ 2005.12.2 完読 2005/12/05 21:10


☆☆☆☆
 照子(15歳)の奮闘記。
自分の子どもに対してそれはないでしょ、と言いたくなるような両親。
借金の夜逃げで照子は母の遠い親戚だと言う鈴木さんの所で一人暮らす事になる。

 おばあさんが三人出てくるのだけれど、関係ないけれどベスコフ“のみどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん”を思い出した。それぞれ役割があって三人で支えあって生きているステキなおばさんたち。

 照子のずたずたな心が人に触れるたびに丸くやわらかくなる様子がとても良かった。

 久代おばあさんの「愛情とかいうものでもさ。人間ってのは了見が狭くできてて、自分が注がれた分しか、人には与えられなかったりするもんなんだよ」

 親からたくさんの愛情をもらうのもすばらしいけれど、照代に思いがけない人から色々な形の愛情が集まるこのお話はとても感動的だった。

 前後になってしまうけれど、ささら さやも読んでみたい。

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いの > こんにちは☆「ささら さや」すごくいいですよ!切なくって、私はラストに泣いてしまいました。そこから加納さんにはまっちゃいましたから。まだ「てるてるあした」は読んでないのですが、期待できそうで嬉しいです♪ (2005/12/02 22:03) three bells > いのさん、サヤさんがこの本にも登場していますが純粋な人ですね。
初加納さんでしたがとても読みやすくて追いかけたい作家さんになりそうです。 (2005/12/04 07:16)
ゆんゆん > three bellsさん、こんにちは。今「てるてるあした」借りてきて手元にあるのです。three bells さんの感想を読ませていただきすごく楽しみになりました。 (2005/12/05 15:18) three bells > ゆんゆんさん表紙もかわいいですよね。なげやりになってしまう照子の事を冷静に見守る久代さんが好きです。 (2005/12/05 21:16)