ピアノ調律師 M・B・ゴフスタイン すえもりブックス 2005.11.28 完読 2005/11/29 14:45
ルーベン・ワインさんは有能なピアノ調律師。
息子夫婦の忘れ形見デビーという女の子と二人で暮らしている。
ルーベンさんはデビーをピアノ演奏家になって欲しいなと思っている。だけどデビーはおじいさんのような調律師になりたいと思っているのだ。
町に有名なピアニストがやってきた。もちろん調律はルーベンさん。
ルーベンさんは、このピアニストの演奏を聞いたらきっとデビーだって調律師よりもピアニストになりたがるだろうと思う。
しかしピアニストは「きっとコンサートピアニストのために、グランドピアノの調律をしたい、と感じるはずだよ」と言う。
コンサートは始まった。ステキな音色、どんなに力強く弾いても音程はびくともせずこのピアノを調律したおじいちゃんを誇りに思うデビー。
子どもを町内のたからのように気にかけて育てようとする御近所の力と、自分の目で大切な縁の下の力持ち的要素を見極めたデビー。
音叉を持って嬉しそうなデビー。
ほんとうに好きなものに出会えてよかったね。
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ぱせり > ゴフスタイン!大好きです。ピアニストではなくて調律師に憧れる少女。そして仕事に誇りを持ち、孫を愛するおじいちゃん。もう、なんでこんなにしみじみと温かなお話がかけてしまうのだろうと思います。
この絵本、紙質もいいですよね。このごろ、いい紙(!)の絵本が少なくなってしまって寂しいです。この紙にこの印刷。そしてこの値段(1800円)に抑えるなんて、すえもりブックスさん偉い!と言いたくなります。 (2005/11/29 14:56) three bells > ぱせりさん、早速のレスありがとうございます!デビーに調律させてしまうバールマン婦人のチャレンジャーにはびっくりしましたが、いつも自分の仕事を誇りに思うおじいちゃんをキラキラした目で見ているデビーが想像できてかわいくて♪本の表紙の色合いもすてきです。 (2005/11/29 15:27)