温室デイズ瀬尾まいこ角川書店￥ 2006.10.15 完読 2006/10/16 09:34

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　皆さんの書評をなるべく読まずに大好きな瀬尾さんの本がまわってくるのを待っていました。
噂で、中学のいじめについて書いてあるんだと聞き、現職の中学教師瀬尾さんが思い切った事を書いたのだな…と興味津々でページをめくりました。

　書き出しから、いつものほのぼのとする瀬尾さんじゃないぞ、と思って重松風に読後ずっしり落ち込む事を想像しながら読み始めると、かなりキツイ内容にも関わらず「近頃の中学生（自分の息子含む）は何を考えているのかさっぱりわからんわ〜」が少しは解ったような気分になっていました。

　今現在、いじめられる側、いじめている側にいる人にはこの本は、自分とかぶらせて考える事はできないかもしれないけれど、この本でこれからのいじめを減らせそうな気がしました。

　学校の中は温室かも知れないけれど、温室なりに大変な事がしっかりある。

　本の中に「坊ちゃん」のエピソードが出てきますが、国語の先生は瀬尾さんだな、と思いました。