エンド・ゲーム 恩田陸 集英社 2006.10.21 完読 2006/10/21 11:53

☆☆☆☆
 読んだことは読んだのだけれどきっと私には「裏返す」がどういうことかはわかっていないと思う。
だけど、どんどん息遣い荒くなりながら、苦しくなりながら読み終えた。

 今実際いる自分の記憶の中はどうなっているのかな?と思った。本当に、信じていいの?
 記憶に残しておきたい事がどんどん美しくなって、忘れてしまいたい事も隅に押しやったはずなのに嫌な記憶として、ふと思い出されてしまった時にはもっともっと汚くおぞましく膨らんでいる。
 
 裏返すちからを持つ人たちの話は、エンド・ゲームでは無くてエンドレスのような気がした。
どちらも白のオセロ…本当の白はどっちだったかわからないし、本当なんて事は関係なくなっていく。

 う〜ん、どうも間違ってよみおえてる?
 皆さんの書評見てきます。


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kanakana > 難しかったです。常野の世界がこんなに奥深いものだったなんて。。。 この難しさは私にとって、エヴァンゲリオン並みでした。 (2006/10/23 20:18)
three bells > kanakanaさん、ありがとうございます。洗濯物が裏か表か…のところはちょっと笑ってしまいました。
関係ないんですが、始まった12月19日って私の誕生日なんです。へんにびっくりして読み始めました。 (2006/10/23 20:54)

まゆ > これは、簡単に理解できない世界観だと感じました。「光の帝国」所収の「オセロ・ゲーム」も何これ?と思いましたが。常野物語のブラックサイドという感じですが、こういう面もあってこその常野なのかなと思っています。 (2006/10/23 22:10)
three bells > まゆさん、ありがとうございます。そうですね、常野物語が立体的になりますね。奥が深くなるというか。わからないままなのに最後まで読ませることのできる恩田陸さんはすごいとおもいます。 (2006/10/24 22:28)