ぼっこ 富安陽子 偕成社 2006.1.31 完読 2006/01/31 09:44

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 富安さんや瀬尾まいこさんがパネリストのパネルディスカッションを聞いてきました。
 子どもたちに読書を身近に感じてもらおうと開かれた『全国読書フェスティバル』のなかの一つの催しで、会場にはそのほか盛りだくさんのイベントもあり、2千人の参加者で大盛況でした。

 瀬尾さんは教師としての立場からの出演でした。
作品から感じる優しいイメージ通りの方で、純粋さや素直さが、しぐさからもほのぼの伝わってきて早く次の作品が読みたくなりました。

 富安さんはお話一つ一つに温かさを感じました。
「作家はいかにホラ話がうまいかだと思う。私の育った富安家は祖母も父もちょっと怖いようなホラ話をよくしてくれた。
 靴をそろえずにいると、陽子ちゃん、スネコスリにと取り付かれるよ〜黒い毛むくじゃらの妖怪で細い手が出ていて、三日以内に必ず足を引っ張って転ばせにくるよ。と脅かされ、必ず三日以内に転んだ記憶がある」
 そんな環境の中で育ったからか、富安さんの作品の中には生き生きとした昔話のようなファンタジーが多いのだと思います。
 「ぼっこ」のような屋敷付きの妖怪がの話が友情や、人のつながりを助けるお話は“信じていたらきっと本当のこと”として心に残す事のできるお話だと思います。

 「ファンタジーを書くにはリアリティーを大切にしている。ドキュメントなら実際に無いような話でも“本当にあったんだ”と納得させることができるがファンタジーだからこそ、本の世界に入った時に矛盾を生まないように努力をしている」

 富安さんのお話は、存在するものすべてが生きていて、目に見えていないものがとても重要に思えてくるお話でした。

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キイロイトリ瀬尾まいこさんにお会いになられたのですね。いいなぁ。優しい感じの方なのですね。私も次の作品読みたいです♪富安さんは「やまんばあさん」だけ読んだことあります。 (2006/02/01 21:23) three bells > 本当にラッキーでした。いつもは教壇に立たれているので人前は慣れていらっしゃるでしょうが、あの人の多さにコメントするのもあがってしまわれたと思います。また、そこが親近感のわくところで♪富安さんの本はたくさん出ていますが私もまだまだ読めていないです。シノダ!のシリーズの三作目がもうすぐ出るとの事。キイロイトリさんも是非楽しい富安さんの世界も体験してみてくださいね☆ (2006/02/01 22:41) ぱせり > 富安さんのお話、いいですねー、うらやましいです。ミーハー根性で生きているナマの富安さん見られるだけでもうらやましいです。
ところで「シノダ!」3作目、出るんですか? それは楽しみです♪ (2006/02/02 16:49)
three bells > ぱせりさんそうなんです!家にあったシノダ!1作目にサインいただいたとき「3作目もうすぐ出ますから!」って。いま仕上げらしいです。
富安さんのあばあさまのように昔の人はダメ!って言わずにうまいしつけ方を御存知なのだと思いました。 (2006/02/02 21:17)