ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

ビロードうさぎ

　私がはじめ持っていたのが石井桃子訳のビロードうさぎです。
石井さんの訳も美しい日本語で素敵でしたが、酒井駒子さんのビロードのうさぎは絵が半分以上語っています。
読み終えてからも何度も繰り返してページをめくってしまいます。
　どうしてか、大切なものを持つとき小さい子は胸に抱き、肩まであげて大事にしますよね。そのぼうやの後姿の愛らしさ、ふとんのうさぎの穴の楽しげなところ、だんだんうさぎに表情ができてくるように思えます。

　読むと長いのですが、最初はざわついたクラスでも途中から集中していく様子が伝わってきて子どもたちの方を見たいのをがまんして本だけを見て読みきりました。
　４年生の集中度がすごかった！