かりんちゃんと十五人のおひなさま☆☆☆☆☆

かりんちゃんと十五人のおひなさま

かりんちゃんと十五人のおひなさま

  かりんちゃんのお雛様は始めは犬の置物でした。
友だち3人でお雛様の見せ合いをしようという話になったとき、まさか「犬」とは言えず困っていた所に
ひいおばあちゃんのあさがりのお雛様がもらえる事になって大喜び。
 他の二人のお雛様は豪華で新しかったり、お雛様とお内裏さまだけで古かったり・・・
 
 雛人形たちの役割や人形に込められた気持ち、そしてひな祭りのほんとうの意味が優しく伝わってきます。

・・・・・・・
 おひなさま、もう出しましたか?
私のお雛様は母方のおばあちゃんが買ってくれたものでしたがもうありません。
すごく古くなって人形供養をしてもらいました。
 私のおひな祭りは「汐汲み」「藤娘」「春駒」など硝子ケースにはいったものも一緒に飾って部屋中がお人形だらけだったように記憶しています。
 向かって右がお雛様?左?地方によって変わっているのでしょうか・・・
父が作ってくれた組み立て式のひな壇に赤い毛氈を敷いて、あの独特な人形の香りをかぎながら一つ一つ飾ったことを思い出します。
 
 「魂というものは、いたたまれなくなるほど切なる願いや、つよいあこがれがあると、からだをはなれて、たとえ千里のかなたといえども飛んでいくものなのですよ」

 思いを込めることなどを子どもに説明したいけれど、あまりにも便利な時代になりすぎて難しくなっているようにおもいますが、それを優しくわかりやすく教えてくれている本でした。