小道の神さま☆☆☆

小道の神さま (おはなしさいた)

小道の神さま (おはなしさいた)

 そよかは最近おばあちゃんの家に引っ越してきた。
というのは、お父さんが6年前に亡くなり、お父さんの育ての親だったひいおばあさんも半年前に亡くなり
看護師をして働くお母さんと2人暮らしになったからだ。
 図書館の帰り道、そよかは気になっていた小道に寄り道してみた。
カーブを何度か繰り返し進んでいくと、古めかしい商店街に出た。
タイムスリップしたような光景に驚くそよかだが、ボールを追いかけて出てきた男の子と遭遇し
男の子を追いかけるうちに骨董屋の店先に出てしまった。
 男の子を見失うと元の道に戻って家に帰ったのだが寄り道したはずの時間が切り取られたかのように経っていない。
 そよかはおばあちゃんと小道のそばを通った時、また男の子に出会ったが見失う。
見失った小道の入り口には「道祖神」と書かれた石があった。
おばあちゃんは道祖神は道の神様で、道にいる悪いもの、黄泉の国にいる悪いものから守ってくれると教えられる。
 親友と一緒にあの小道の奥へ進んで行っても商店街は無く、おばあちゃんから聞いた道祖神の話をすると「黄泉の国って死んだ人の魂が行く国なんじゃない」と言う。
 そよかが見た商店街は幻なのだろうか?
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竹内もと代さんは心のつながりや風習を大事に子どもにわかりやすく教えてくれる。