荒野☆☆☆
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 単行本
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入学式へ向かう途中のハプニングから救ってくれた神無月悠也にひかれる。
悠也は同じクラスで一緒に学級委員になったにもかかわらずそっけない、そのそっけなさには悪意を感じるほどだ。
後にわかったことだが、仕事柄か女性関係に問題多き父が結婚する相手が悠也の母だったのだ。
母を亡くした荒野をお手伝いの奈々子さんが育ててくれたも同じなのに、奈々子さんは悠也の母と入れ替わりに出ていく。
のびのびとまっすぐ育ち、幼い感のある荒野。奈々子さんも父の愛人だったことを知る。
悠也と兄妹になったしまった荒野だが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
違和感があったのは荒野がかわいすぎる。というか素直で下心が感じられないのに
父の愛人や後に悠也の母のしでかしたとを、大人になったから(Or近づくために)全部理解できずとも目をそらさないでおこうとする行動は
非凡な環境でそだったからできること?
やっぱり小説だからできることなんだなって思ったけれど、思春期の女の子のふわふわした心がうまく描かれているな〜。