いつか、僕らの途中で☆☆☆☆

いつか、僕らの途中で

いつか、僕らの途中で

 彼は京都の大学にいたけれどこの春から故郷山梨の高校教師
彼女は院に残り京都で勉強を続けている。
二人の間を自分の近況を伝える手紙が行きかう。
 たまに携帯で話すけど
優しい手紙が二人の間を行ったり来たりしているうちに
また季節が変わって…
寂しいとか会いたいなど一言も無く
自分の生活を頑張って、ふと心がゆるむ時思い出す
去年一緒にみた景色を今年は一人で見たとき、あのときの会話が思い出されてふと笑ってしまう
そんな二人のあっちとこっちのなんでもない生活が
なんだか懐かしく、しみじみと感じられた。