赤ヘル1975☆☆☆☆

赤ヘル1975

赤ヘル1975

1975年、広島カープ初優勝の年。三年連続最下位だったカープは、開幕十試合を終えて四勝六敗。まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、やんちゃな野球少年のヤスと新聞記者志望のユキオは、東京から引っ越してきた“転校のベテラン”マナブと出会った。マナブは周囲となじもうとするが、広島は、これまでのどの街とも違っていた―。

 華やかなカープの初優勝と広島という土地のコントラスト
多感な中学生のそれぞれの境遇
重松節がやっぱり心に痛い。

 この本を読んで思い出した
先日、友だちが話してくれたこと
「親友が早くに亡くなって27回忌だったんよ
お母さんに、今日命日ですねって電話したら
ありがとう覚えててくれたんやね。私は、忘れてたわって。
その時わかったのは、私にはその日は特別な日なんやけど
お母さんにとっては亡くなってからずっと一緒の思いなんやってこと」