卒業うどん☆☆☆☆

卒業うどん

卒業うどん

 京都に住む5年生の綾香。一人っ子。何かとかまうお母さんにちょっとげんなりぎみ。
そんな綾香が3年生のタッチと優等生6年の坂上君と3人で坂上くんのおじいちゃんをたずねて高松までのプチ家出をしてしまった。
 なりゆきでこうなったものの、タッチは京都に転校してきてからいじめられているし、坂上君は死にたいくらい悩んでいた。
 おいしいうどんを食べられたまでは良かったけれど、当てにしていたおじいちゃんは夜になっても留守だ。。。

 この本のテーマはいじめだろう。
ゲームのようにいじめが発生してしまう現状や、受け方によっていじめと思うか思わないか・・・
さまざまな思いがこちら側にうまく子どもたちを通して問題定義してくる。
プラス親の子離れの大切さ。
 こんなふうに書くととっても道徳的な本のようだけれど、高松への旅で知り合った漁師のご夫婦の暖かさが優しいく強い作品にしていると思う。

 四国の方言ってやわらかいなぁ。「〜しまい(〜しなよ)」とか。どっちかいうと、「〜しまい」のまは、なとまの間くらいの発音だったのでは?
 小豆島に続いて同じ香川県の高松か…なつかしいな。