時をこえた約束☆☆☆☆

時をこえた約束 (for Boys and Girls)

時をこえた約束 (for Boys and Girls)

 晴香12歳の夏。
おばあちゃんがかつて住んでいた土地の松を切って駐車場にするためにお祓いをするという。
樹齢百年以上の松の木のお葬式・・・そう思うと晴香は悲しい気持ちになった。
 神主さんがお祓いをし終えたあと母と伯母さんがおばあちゃんの思い出を話だした。
「この木には神様が宿っていて、しかも12歳の女の子だっていってたの」
晴香はそれを聞いて、悲しい気持ちがした。
 帰宅してから晩ご飯の前に兄に犬の散歩に行って来いと言われ、しぶしぶ出かけた晴香は、木の事を考えていてつい犬の手綱を放してしまう。
 犬を追って行こうとしても地面にのめりこんでいくようで立ち上がれない。
「ラルフ」と呼ぶともどってきた。
やっとの思い出立ち上がるとそこは、おばあちゃんの家の松の木の下だった。
晴香は60年の時を遡ってしまった。
晴香と同じ12歳のおばあちゃんと会ってしまったのだ。。。

・・・・・・・

時をテーマに本を探していて出あった2冊の本。
時を遡るとやはり戦争の事は避けて通れないけれど、実際の戦争を知っている大人が身近にいなくなっていく現状だ。
物語の中にあると本当にあったことではないような感覚になってしまう。