とどろヶ淵のメッケ☆☆☆

とどろヶ淵のメッケ

とどろヶ淵のメッケ

 竜神沼から流れ出す竜尾川は、山から下っていくほどに3つの大滝になりながら下っていく。
その3つの大滝の淵に大勢の河童が住んでいる。
3つの淵の河童が集まり夏の大相撲大会が行われるという日、留守番に残っていたメッケは大滝の異変に気がつく。
大滝から水が落ちてこないのだ。
河童は目がわるいとされているがメッケは、どんなに遠くても小さくても見逃さない特別な目を持っいた。
自分の目で異変を確かめようとメッケは淵の底をぐんぐん上っていった。。。
 途中、大イノシシの探し物を見つけてあげたお礼にイノシシの宝物の石をもらった。
石の王様の卵だというこの石は3度願いを叶えてくれるらしい。
水の無くなった川筋を歩くメッケは竜神沼までたどりつけるのか…
・・・・・・・
 帯に富安陽子の上質なファンタジーとあるように
実際にあるような河童の世界が描かれています。
挿絵も読む側の想像を広げていくようなステキなものです。