竜の木の約束☆☆☆

竜の木の約束

竜の木の約束

 中二の桂(ケイ)は親の離婚やそのための何回かの転校が原因なのか、他人と距離をおくようになり
友だちなんか必要ないと思っていた。
 天気に誘われ、ふらっと自転車で川に向かった桂は、竜の形に似た木の下で不思議な少年と出会う。
その少年は、転校先の無口な優等生の麻琴にそっくりなことに驚く。
少年にひかれていく桂。やはり少年は、麻琴と切り離せない事情があった。
・・・・
親の離婚は最近よく使われる題材だ。
親に対する考えも思春期は特に難しいと思うが
この本では、離れても家族の愛情が変わらない事が優しく描かれていてとてもよかった。
友だちに関しても、麻琴の性格が私にはあまり理解できない部分があったけれど
人に振り回されることも大切な経験〜
そうしながら心が大きくなるんやね。