クルーの空☆☆☆☆

クルーの空 (文研じゅべにーる)

クルーの空 (文研じゅべにーる)

 大地のクラスに季節外れの転校生が来た。
中国からの帰国子女 「大山美乃・おおやまよしの」さんは日本語がうまく話せない。
学校の行事や委員の仕事など説明するのも大変だし、美乃さん自身も参加する気がないのか「ダメ」の連発。
はじめは世話を焼いていたクラスメイトもどんどん離れて、一人になっていく美乃に関わるごとにとばっちりを受ける大地は
美乃がカラスの世話をしている事を知り、困らせるために逃がしてしまう。
 言葉の壁を乗り越えて心を通わせるには… 



 先日、委員会活動の一環として選書会があった。
5年生全員が図書委員。班で2冊選び本に帯を付けて紹介することになっている。
この本も選書会で子どもが選んだ。
 子どもたちがこの本にひかれたところは表紙の絵だと思う。
宮尾和孝さんは「チームふたり」など課題図書にもなった本の挿絵もしてらっしゃるし好感が持てたのだろう。
読み物は特に短時間で選ぶのは難しいけれど、子どもたちなりに学校の財産として一生懸命本をえらんでくれた。
 読後に表紙の絵を見て、清々しさがよみがえった。