チヨ子☆☆☆☆

チヨ子 (光文社文庫)

チヨ子 (光文社文庫)

 表題作を含む5編の短編。
 短編の名手だけあって本当にすごい。
背筋がゾクッとしながら、すべてドラマを見たようなリアル感。
 表題作のチヨ子は
バイトで着ぐるみを着ることになった わたし
着ぐるみをかぶり中から覗くと周囲の人も、着ぐるみを着たような人やガンダムに見えたり…
その人が思い入れの深いものだった物になって見えるのだ。
自分を鏡で見てみると、いつも大切にしていた うさぎのチヨ子に見えた。。。
・・・・・・・
私なら何になっているんだろう
私を見てもらいたい。
なにを大切にしていたか思い出せないな。
親の仕事上、引っ越しばかりしていたし実家にも小さい頃の品物は一切ないから。
息子はきっとウルトラマンスヌーピー
今日は良いお天気だったので、茶色くなりかけていたスヌーピーを洗った。

痛そうだったけれど耳をピンチで挟んで干したらすっかり乾いた。
ゆらゆら揺れるのを見ていたら
ほげちゃんを思いだした。