四十九日のレシピ☆☆☆☆☆
- 作者: 伊吹有喜
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/02/16
- メディア: 単行本
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番宣で見ただけだったけれどドラマ化されたときはたしか
伊藤四郎さんがお父さん役だったような覚えがあったけれど
ピッタリだったかも。
突然、心臓の発作で亡くなった妻の葬儀を終えて2週間目にやってきた「ガングロ」の女の子井本。
生前、妻が絵手紙をボランティアで教えていた生徒らしいが、彼女に
自分の四十九日は宴会をして欲しい、遂行するために協力して欲しいと前金まで渡し頼んでいたという。
そこに娘の百合子が夫の浮気が原因で離婚するといって戻ってきた
複雑な状況の上に風邪を引いたのか高熱があるようだ。
いなくなってみて妻の料理以外口に合わない事に気づき、牛乳のみの生活
風呂も入らず、掃除もなにもしていない。
井本の作る料理は妻の料理の味だった…
・・・・・・・
最初から最後までずっと泣き通しの本だった。
口下手なお父さん、おせっかいが過ぎる叔母さん、
子どもが産めなかった百合子、愛人に子どもができた事実、
姑の介護、言い訳ばかりの小姑、
いなくなってわかる大きな母の心
血のつながりって?
思いやる気持ちの深さ
泣いて笑って最高の読後感でした。