ほこらの神さま 富安陽子 偕成社 2006.2.2 完読 2006/02/02 23:09


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 五年生の新学期、仲良しで登校班も同じの三人がやっと同じクラスになった。
通学途中に見事な桜を咲かせるお屋敷があって、気づかぬうちにお屋敷が取り壊されている。その敷地にちいさなほこらを見つけ、「神さまの家がすてられちゃまずい」と考え偶然見つけた川の淵の秘密基地に運び込む。
 秘密基地の祠の事が弟にばれそうになったのでとっさにウソでごまかすがそれが本当のことになってしまって…

 三人は性格が三様で、準一はなんでもできるのに要領が悪く、数馬はなんでもあっけらかんとして勉強はイマイチなのに役に立たないような事には詳しい、そしてぼく勇平。
大人が中心にならない話で勇平の語りで話が進み、子どもなりの考えが三人のキャラの違いからとてもわかりやすい内容でドキドキ感もあり梅雨の晴れ間のようなすっきりしたお話。
是非子どもたちに読んで欲しいな♪

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ぱせり > この本、おもしろかったです。しばらく前に読んだ本で、内容、本当はかなり忘れてしまっているんですが、秘密基地とか少年たちの繫がりとか、わくわくしました。
最近、いろいろな事件があって、なかなか子供たちがこんなふうにのびやかに「秘密」をもてなくなってきたなあと思います。常に大人の監視(?)のもとで遊んでいるような感じで(変な人が実際いるので仕方ないけど)子供もずいぶん窮屈な思いをしているようでかわいそうです。富安さんの本に出てくる子供たちのようにのびのびと、大人
の混入しない世界で遊ばせてやりたい、と思い、ちょっとさびしくなりました。 (2006/02/03 10:42)
three bells > 本当にそうですね。大変な世の中です。子どもたちが真剣に怒ったり、なだめあったりがかわいかったです。大人の参入なしでの解決がとてもスッキリでした。 (2006/02/03 21:34)