キッドナップ・ツアー 角田光代 新潮文庫 ¥ 2006.2.8 完読 2006/02/14 06:01


☆☆☆
 小学校5年生のハルは夏休み中、アイスクリームを買いに出た所で誘拐された。
犯人は二ヶ月ほど前に家に帰ってこなくなったお父さん。
仕事の都合で会社の近くに家を借りたお父さん。
そのお父さんと入れ替わるようにお母さんの家族が家に頻繁に来るようになった。
 お父さんのいない生活に慣れてきたハルと本当に誘拐しようとしているお父さんとの夏休みの旅。

 お父さんのお母さんに対する要求ははっきりされないままなのがちょっと気になる。
 ハルの中のお父さんのイメージが崩れ、ハル自身、お父さんに連れまわされているだけなのにハルの心が成長していくところが角田さんうまいな〜。

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キイロイトリ > お父さんに了承済みで誘拐されるって設定が斬新でよかったです。角田さんの作品は数作しか読んでいないのですが、この作品は好みでした。 (2006/02/14 19:30) まゆ > 「対岸の彼女」以前で唯一(今のとこ)、おもしろかったと思えたのがこれでした。サイン本を持ってるというのが自慢です。 (2006/02/14 20:53) three bells > キイロイトリさん、これは児童書だったのですね。だからお父さんの要求がはっきり出てこなかったのでしょうか(こだわってる?)また一緒に…って言ってるのかと思ったのにそれじゃありきたりなのでしょうか。 (2006/02/15 08:10)
three bells > まゆさん、角田さんは「この本が…」とこの作品と2作しか読んでないです。「対岸の…」は友だちがイマイチだといっていたので読めていないんですが挑戦してみたいです。サイン本ですか!ミーハーちゃんの私にはうらやましいです。だいぶ前のことですけれど、角田さんをテレビで拝見しましたが柔らかな口調で優しげな面差しでした。なぜかその印象でこの本のハルのおばさん、ゆうこちゃんと重ねてしまいました。 (2006/02/15 08:19)