猫の名前 草野たき 講談社 ¥ 2006.7.31 完読 2006/07/31 22:19


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 中学三年生の佳苗。
母と同い年で、お隣、子どもはいない紗枝子さんに屋根伝いにお邪魔して勉強を教えてもらったりしている。
 お隣に引っ越してきたのは佳苗が小学校五年生の時。以来お菓子作りや手芸を教わりながらとても楽な関係をたもっている。
紗枝子さんの趣味は猫のぬいぐるみ収集。今は32匹になったらしい。その猫達に命名するのが佳苗の仕事。
紗枝子さんは御近所から一風変わった人として敬遠されている。
最後の方で紗枝子さんのぬいぐるみ収集の訳がわかるのだが…
 

中学三年生の友だち関係のギクシャクさ、知らないうちに人を傷つけたり、傷つけられたり。
不安定で、どんな時の自分が本当の自分かわからない難しい時期をうまく表現していると思う。

佳苗が自分の気持ちに向き合えてよかった。

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トントン > 最近初めてこの方の作品を読んでよかったので、こちらもチェックしておこうと思います。猫のぬいぐるみ収集のわけ、気になります・・・ (2006/08/02 17:25)
three bells > トントンさんこんにちは!私はハッピーノートが最初で二作めになります。少し岩瀬成子さんのような、もどかしい世代がうまく書けているように思いました。 (2006/08/03 14:19)